片山財務大臣も危惧している金(ゴールド)の密輸

投稿日:

3376 Gold

 

先日、財務省において
片山大臣出席のもと臨時税関長会議が
緊急開催されました。

通常、税関長会議は定期的に
行われるものですが、今回は臨時。

その背景には物流や人流が
急増する中で看過できないレベルに
達してい金の密輸問題がありました。

 

会議において片山大臣は、
不正薬物や知的財産侵害物品と並び、
税関の根幹を揺るがしかねない重大な問題
と位置づけた金の密輸。

全国の税関長に対して
適正通関のための厳格な取締り、
その反面で貿易円滑化の迅速通関、
といった対策強化を指示。

 

では、なぜ今、金が狙われるのか?
なぜこれほどまでに、国を挙げて
対策しなければならないのか?

その答えは、金価格の歴史的高騰、
日本独自の消費税制度にありました。

 

日本の法律では、海外から
金を輸入する際、税関で消費税を
納める義務があります。

しかし、密輸業者はこの消費税を
支払わずに国内に金を持ち込み売却し、
本来国に納めるべき消費税分を
丸ごと利益として懐に入れます。

 

そのため、金価格5,000円/gの時代と、
23,000円/gを超えている現在とでは
消費税の重みが全く違います。

たとえば1kgの地金(約2,300万円)を
ひとつ密輸するだけで、約230万円の
不法な利益が生まれます。

価格が上がれば上がるほど、
密輸のうまみは増大し、犯罪組織の
手口はより巧妙化・組織化します。

 

以前は体に巻きつけるなどでしたが
最近は衣服に隠したり、加工するなどして、
手口は巧妙化の一途を辿っています。

今回の臨時会議は、単なる
事務連絡でなく強い危機感の表れ。

今後、空港や港湾での検査は
更に厳格化される可能性もあり、
検査時間の増加という形で入国審査の
時間も長くなるかもしれませんね。

 

現物取引では消費税も…

密輸業者が悪用している
消費税の仕組みですが、実は
現物取引に関して加味されるもの。

日本国内で金を購入する際、
必ず消費税を支払います。

これは一見コストに見えて、
実はそうでなかったりします。

というのも先ほど伝えたように
売却時の買取価格にも消費税が
上乗せされるためです。

つまり、日本国内で金を
現物運用する場合、消費税は
払い捨てではなく、後で返ってくる
という性質でもあります。

そして、その消費税は
パーセンテージであるため、
ベースとなる金価格が増えるほど
増えて戻ってくるワケです。

ちなみに今回の税関の
取り締まり強化はもうひとつ
金の出自という重要テーマがあります。

密輸対策が強化されるということは
買取業者側も怪しいルートの金の買い取りに
極めて慎重になるということ。

刻印(ホールマーク)のない金や、
購入証明書がなかったり海外の金塊は、
今後ますます売却が難しくなったり、
精錬手数料が高くなったりする…
といった可能性もあるのです。

日本国内で運用するならば
国産ブランドの重要性は高まります。

間違ってもこれから海外ブランドや
海外で購入して運用するといったことを
しないのをオススメいたします。

正規のルートで買い、正規のルートで売る。
そして、信頼できるブランドを選ぶ。

単純に見えて重要な要素です。

 

かねてから伝えてますが
金の密輸を防ぐのであれば
消費税を非課税にする。

確かに物ではありますが
インゴットや金貨というのは
金融資産の側面が強い商品。

金の密輸を防ぐならば
消費税を非課税にするのが
手っ取り早いとは思います。

 

となると、金製ジュエリーや
工芸品に関しても加味はそのうち
必要となるかもしれません。

ただ、まずはインゴットや
金貨からでも始めていいのでは?
とは思います。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
(名前クリックでプロフィール表示)
May the Gold be with you. 

【本日(12/4)の貴金属価格(9:30価格)】
 ゴールド:23,190円/g(-58)
 プラチナ:9,258円/g(+172)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格
 ※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)

 

無料見積もり

ナカオカのLINE@登録し、
画像を送付頂ければ、
来店不要でお見積もりできます↓↓

 

メルマガ登録フォーム

登録は以下の画像をクリック↓↓

 

【株式会社ナカオカ】

住所:広島市中区堀川町5-10(金座街)
TEL:082-246-7788
営業時間:10時~19時(水曜定休日)
HP:https://nakaoka-inc.com/

  • B!