イエローよりピンクの方が割高？喜平の材料事情

2511 Gold

先日の3連休ですけども
来店されたお客様から喜平に関する
質問をいただきました。

喜平の素材というと
プラチナにイエローゴールドが
メインどころではあります。

たまにホワイトゴールドの
引き合いはあるのですが基本的に
プラチナかイエローです。

なのですが、そのお客様から
いただいた質問というのは
ピンクゴールドに関するもの。

喜平のブレスレットで
ピンクゴールドはありますか？
イエローゴールドとどちらが
高いですか？…という質問でした。

そんなに動く物でないので
店頭に置いていないのですが
仕入れのルート自体はあるので
受注での販売は可能です。

と、その旨をお伝えしたら
どうやら県外の他店で一度
見たことがあった模様。

他店ではピンクゴールドは
イエローゴールドよりも高い
と言われたようで、その確認も
込みでの相見積もりでした。

ちなみにピンクゴールドの
喜平ジュエリーというのは
流通量はかなり限定的。

というのも喜平ジュエリーは
マシンジュエリーとも言われており
基本的には人の手ではななく
機械による編み込みにって
作られるものではあります。

ですが、ピンクゴールドの
喜平は需要があまり高くないので
量産されていない状況であり、
若干イエローゴールドより
高い価格で製造されています。

それともうひとつの
理由としてあるのが混ぜ物。

ピンクゴールドは純金に
銅や銀、パラジウムを混ぜて
作られる合金となります。

銀・銅は単価が安いけども
一時の高騰は落ち着いたものの
パラジウムはプラチナよりも
高い状況となっています。

なので、素材的にも高く
量産体制が整ってない面でも
イエローゴールドよりも
若干高くなっているワケです。

他店では肌馴染みがいいと
言われたので検討したものの
結局はピンクゴールドをやめ
イエローゴールドをご購入。

ピンクゴールドだと
色味的に飽きるかもしれないし
値段も高くなるのであれば…
とイエローを選択されたのでした。

カットが多いほど値段は上がる

ということでカラーは
決めたもののもうひとつ購入で
迷われたのがあり、それはカット。

喜平ジュエリーというのは
アズキデザインの輪っかを繋いで
それを潰して実現する製法。

で、その輪っかを2つ繋げたり
3つ繋げてボリュームを出しますが
そこへ更にカットが入ります。

輪っかにカットを施して
輪切りの断面で見た場合の面数で
2面・6面・8面・12面などの
名前が決まるということです。

ちなみに今回迷われたのは
8面・12面・20面のどれか。

カットが多くなるほど、
そこに施す加工も増えるので
販売価格も上がるワケでして
一番換金率がいいのは8面。

ですが、ある程度の
ボリュームも欲しいとのことで
3種類で迷われたワケでした。

というワケで3種類のカットを
現物で見てもらったのですけども
これがなかなかですね…

違いが分かりません！

とのこと。

特に12面と20面は専門家が
ルーペでチェックしないと
分からないほどのレベルです。

8面はかろうじて一番
カットが少なく分かるけど
それでもパッと見た感じでは
判断が難しいのでした。

で、結局のところ
選ばれたカットというのは
12面となりました。

決め手となったのは
現物を3つ並べてみたところ
一番輝いて見えたから！

8面以上のカットならば
見た目ではほぼ分からない
というのが実証できた瞬間です。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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