革は食肉の副産物、金（ゴールド）は銅（ブロンズ）の副産物

3193 Gold

先日、友人の革職人が
とある副産物の話をSNSに
UPしていました。

普段使っている何気ない
革製品はもともと食肉産業の
副産物だったというもの。

牛肉や豚肉を生産する過程で
必然的に生まれる皮革を
有効活用したものが、
高級バッグや靴、財布などの
革製品になっているのです。

つまり、バッグや財布など
革製品は本来メインの目的でなく
副産物から生まれた商品。

このつぶやきでSNSでは
色んな業種の方が扱ってる
商品に関して副産物トークを
繰り広げていました。

羽毛ふとんの羽毛も
革製品と同じく肉の副産物。

プロパンガスも石油や
天然ガスを採掘したついでに
採れる副産物。

おからも豆腐や豆乳を
作る際に出てくる副産物。

革製品と言っても
牛革、わに革などありますが
鳥革の革製品はありません。

鳥は皮を食べれるので
革製品が生まれなかったけど
皮を食べれない牛から
誕生したという革製品。

革製品が無ければ
革職人という仕事も
恐らく無かったでしょう。

そう考えると副産物も
侮れないものではあります。

ちなみにゴールドに関しても
とある金属からの副産物で
回収できるものではあります。

その金属というのは
銅（ブロンズ）。

通常、ゴールドは金鉱山で
産出される金鉱石から採ります。

ただ、この金鉱石に
含まれているのはゴールド以外に
多様な金属が混ざっています。

そのため、ゴールドは
精錬作業を通して取り出しますが
それよりも銅の精錬における
副産物で回収されやすいのです。

これは金鉱石に含まれる
ゴールドの量が少ない地域、
たとえば日本もそうですが
そんな場所・地域であること。

ちなみにプラチナも
実は他の金属からの
副産物での産出量が多いのです。

プラチナもとある副産物

ゴールドよりも資源としての
希少価値が高いプラチナ。

このプラチナも単独で
地中に埋まっているワケでなく、
必ず他の金属と一緒に発見される
貴金属なんです。

プラチナは、パラジウム、ロジウム、
ルテニウム、イリジウム、 オスミウム
といった 白金族貴金属と共に
鉱床を形成しています。

そこへ更に、ニッケルや銅、
クロムなどのベースメタル、時には
ゴールドやシルバーも混在します。

つまり、プラチナをたったの1グラム
採掘するだけで、他の様々な金属も
同時に取り出すことができるのです。

プラチナの主な供給場所は
南アフリカとロシアであり、
この2か国が世界の鉱山供給の
約9割ほどを占めています。

しかし、面白いことに
この産出量の多い2つの地域でも
プラチナの扱いは全然違います。

南アフリカは主産物でも
ロシアは違う金属を取った際の
副産物として扱われるプラチナ。

ロシアとウクライナの衝突で
プラチナは供給量の減少により
高騰するかもという噂がありました。

これは特にSNSで誰が
発信したのかも分からない
そんな情報ではあります。

結果としてはプラチナは
大幅に上がることなく逆にゴールドの
1/3ほどの価格と差が広がりました。

需要がプラチナとゴールドでは
全く異なるのがこれだけ差が
発生した背景ではあります。

しかし、プラチナがそこまで
高騰していないのはロシアでの
プラチナ供給が副産物であるのも
少なからず一因ではあるのです。

プラチナと似たような副産物に
パラジウムもありますが、これも
ウクライナとの衝突後に瞬間的に
急騰したもののあとは価格が
落ち着いていますしね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(6/5)の貴金属価格】
　ゴールド：17,108円/g（-20）
　プラチナ：5,583円/g（+44）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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