磁気を帯びない金（ゴールド）の使い道

1840 Gold

先日はシフトの関係で
エールエール店で働くことが
多かったのですがここは修理の
お客様がよくいらしてです。

すぐ上がデパートなんですが
時計専門店がないのもあってか
特に電池交換など時計での
ご相談をよくいただきます。

また他店や買った店で
断られたから…という
なんとも悲しい理由のために
来店されるお客様も。
(売るだけ売ってメンテしないなんてね…)

そんな中でも多いのが
磁力による時計の誤作動や
止まってしまう現象。

時計の時間が全然違う…
変なとこで止まったまま…
など相談を受けるのですが
中を開けても部品不具合なし。

しかし、電池の残量を見ると
そこで原因が分かるのです。

というのも電池は
残量がなければ当然ながら
残りの電力も少なく計測できます。

ただ、中には数字が常に変化し
安定してないこともあります。

こうなると原因はほぼ
決まっており、それは磁力。

恐らくは電子レンジや冷蔵庫、
マッサージチェアやテレビの
すぐ近くに置いたのが原因かと。

時計の知識なしでこういった
現象の理由は特定が難しいので
やむなしといった感じですね。

ちなみに今回の磁力が
原因でお待ちになったお客様、
買った店に持って行ったら
分解掃除を勧められたようです。

磁気抜きだけであれば
数百円から千円程度であり、
無料なとこもあるので安く
済んだのは良かったかもしれません。

そんなワケで磁気抜きをして
動作確認をした結果、電池も
満タンだったので納品。

愛用している時計だったようで
大変喜んでいただきました。

磁気がないから重宝される

そんな磁気といえば
金やプラチナなどの貴金属で
メッキ品でないかどうかを
調べる場合に使われる力。

なぜなら金やプラチナは
磁石に付かないのですがこれは
単純に磁力を帯びないため。

見た目は綺麗でいかにも
高そうなものであっても中には
磁気を帯びる金属が使われることもあり、
磁石で真贋チェックをできるのです。

そして、金やプラチナは
工業製品や電子機器において
必ず使われる素材です。

これは磁力を帯びないので
回路やチップ、半導体などでの
誤作動を起こさせないことが
背景にあります。

で、先日ブログを見た方から
こんな質問をいただきました。

半導体不足という記事があったけど
これって今後製造量が跳ね上がったら
金価格にも影響するんですかね？

半導体に使われている
金（ゴールド）はおよそですが
数mg～数十mgとなります。

半導体が集まった電子機器から
取れる金の量は機器によりますが
だいたい100mg前後となります。

ちなみにこういった電子機器に
隠れた金（ゴールド）は
東京五輪2020のメダルに
使われて有名になりましたね。

しかし、こういった
半導体需要により確かに
金の使用量も増えるでしょうが
相場への影響はほぼありません。

先ほどのようにリサイクルで
賄われる仕組みもありますが
金価格の高騰で銅など他の
安価で磁力を帯びない金属で
代用され始めているため。

もともと世界需要でも
工業製品の割合は低いので
そこまで気にする必要はないかな。

ちなみに時計のケースが
磁気を帯びない金（ゴールド）で
できていたとしても中身も
そうなってないとNG。

時計を動かすムーヴメントが
帯磁性に強い素材で出来てない限り
磁気帯びを防ぐことはできません。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(9/19)の貴金属価格】
　ゴールド：6,891円/g（+0）
　プラチナ：3,770円/g（+0）
　※田中貴金属公表の税込小売価格
　※市場休業のため、土日は同一価格

【今週の逸品】
ダイヤモンドをプラチナが覆いかぶさるようにデザインされたリング。
1点物の商品であるので他の方と被ることがないので、こだわりを持った方にオススメです。

 

素材：Pt900、天然ダイヤモンド（合計1.00ct）
詳細：https://www.mercari.com/jp/items/m73990278190/

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