貴金属買取店が増えたのは査定がカンタンだから

2798 Gold

ジュエリーのお買い取りで
“宝石はお金にならないですね”
よくツッコまれることがあります。

確かにおっしゃる通りでして
宝石に関しては換金率の期待が
なかなか持てないところ。

何十万円もした宝石が
数千円数万円となることは
よくあることです。

当店の貴金属買取は
貴金属相場に合わせた値段で
買い取っております。

なので、ひょっとしたら
かなり前に購入した貴金属品は
買ったときよりも高く売れる
…なんてことがあります。

高く売れなかったとしても
1/10ぐらいになってしまった
なんてことはありませんが、
宝石ではありえるということ。

というのも宝石に関しては
ゴールドのような市場がなく
日々どこかの市場で売買されてる
ということがありません。

また、宝石と言っても
その種類は多岐に渡るもので
ある程度の値段が決まってるのは
せいぜいダイヤモンドくらい。

ダイヤモンドに関しては
かつてデビアス社が独占し
価格操作されていた時期も
あったのですがそれも過去の話。

かつては流通している
ダイヤモンドの8割～9割が
同社によって操作されるも
今ではその割合も半減。

確かのその時の価格は
現在のベースになってますが
産出量や稀少性によって
決まるものではあります。

しかし、ダイヤモンド以外の
ルビーやエメラルド、サファイア等
色石に関してはそのような
ベースとなるような値付けなし。

色の濃淡や大きさで見て
稀少性に比例して査定が高くなる
といった基本的な考え方は
もちろんあります。

とはいえ市場で取り引きされ
価格が管理されているといった
貴金属とは別の世界。

産出に当たり、製品化までの
色んなコストが積み重なった
値段で値付けされるもの。

買い取りにおいてはそういった
部分は加味されないのです。

住む世界が違うから…

先日お客様からこんな
質問をされたました。

”なぜ急に貴金属買取の
お店が増えたんですかね？”

事業として取り入れる
企業が増えたってことは
儲かりやすいからというのが
まずは一番の理由。

先日の黄金展で純金の茶碗が
盗難に遭った件がもっとも
分かりやすい例です。

盗んだ人が売り払ったら
150万円で換金できて、そのお店が
別のお店で400万円ほどで換金。

最初に買い取ったお店としては
仲介だけで250万円もの利益を
得ることができました。

盗んだ人が貴金属に関する
知識があればそんなお店で
売ることはまずしないでしょう。

ただ、貴金属の知識がないと
そもそもどれぐらいの価値が
あるかなんて分かりません。

お金になればいいやという
感覚で売るのでそういったお客様を
ターゲットとすれば儲かるのが
貴金属買取事業の強み。

ただ、利益が出るのも
買取店が増えた背景にありますが
もうひとつ理由があります。

それは

鑑定しやすいため

ジュエリーの買取でたまに
ダイヤモンドのルース（裸石）の
お買い取りを依頼されます。

ルーペで覗いてある程度の
品質は分かるのですけれども
とはいえ正確には分かりません。

なので鑑定書があれば
早く査定できるけど、もしなければ
時間が掛かることもあります。

それに比べると貴金属は
圧倒的に楽なものです。

宝石の場合は大きさ、
色味、透明度、傷の有無、カット、
鉱石の種類など査定において
知るべき情報が多々あります。

それに対して貴金属は
純度と重量が分かれば
カンタンに査定できます。

純度に関しても簡易的なものなら
刻印だけでチェックできますし、
重量も重量計で把握できます。

宝石は見極めのスキルが
必要なしで査定できませんが
貴金属は機械的に可能。

比較的手を出しやすく
お客様次第では利益が出やすい
というワケなのです。

貴金属の知識といえど
ネット上に開示されている
価格を見るだけで簡単に
チェックすることができます。

市場価格と乖離した値段で
買い取る業者を回避するのも
難しくはないのです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(5/5)の貴金属価格】
　ゴールド：12,525円/g（+0）
　プラチナ：5,267円/g（+0）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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