素材価値とブランドで決まる金製腕時計の価値は

2624 Gold

腕時計が動かなくなったと
来店されたお客様。

先日他店で電池交換を
されたばかりだったようですが
突然動かなくなったとのこと。

その電池交換をされたお店は
当店ではなかったのですが
”そのお店が休みでね…”
ということで持ち込み。

こういった症状は
たまに伺うものでして
だいたい理由は決まったもの。

なぜならば電池に接触する
金具の強度が弱ったために
接触できず電力供給が
できないことが多いため。

特に古い時計であるのですが
電池を変えてもその動力が
伝わらないと時計は動きません。

電池のすぐ近くには電力が
供給できるような金属部分が
必ず設置されています。

その構造は様々でして、
電池の下から接触する構造があれば
側面や上から押さえる形まで。

で、今回のように接触部の
金具の強度が弱くなりやすいのが
電池を側面から押さえるもの。

長く使っているうちに
経年劣化によって金具が
接触状態を維持できないほど
強度が弱くなることがあります。

今回預かった腕時計ですが
裏蓋を開けると金具と電池の
接触が若干弱まってました。

なので、その金具を若干
曲げることによって接触状態を
維持できるようにして対応。

もしもまた時間が止まったら
そのときはムーブメントの故障かも
…とだけ伝えてお返ししました。

何気なく付けている腕時計、
人間の身体でも手は最も動かす部位。

そのため、腕時計の内部は
思っている以上の負荷が掛かるため
思わぬところで数ミリ単位のパーツに
影響することもあります。

時計を少しでも長く使うためにも
大事な時計が故障を起こさないためにも
定期的に分解掃除を勧めてます。

金時計の価値

金製品のお買い取りを
当店では行っているのですが
インゴットやコイン、ジュエリーから
工芸品に仏具など様々。

その中でたまに腕時計を
お持ちの方もいらっしゃします。

金色の輝く腕時計を
査定にいらっしゃるのですが
中にはメッキであることも…。

有名ブランドの時計で
重量感があり、金色であれば
”これは金製なのか？”という
疑問を湧くのも致し方ないこと。

そういった思い込みがあってか
意外とメッキだと気付かずに
お持ちの方がいらっしゃいます。

ですが、時計であっても
金属品であれば必ず刻印が
入るようになっています。

腕時計の場合は以下の
2か所のどちらか、もしくは両方に
純度刻印が入っている可能性が高いです。

①裏蓋

②バックル

裏蓋だとこのように6時方向に
18KやK18と刻印されています↓↓

ベルトのバックルの場合は
形状にもよるのですが、
今回の場合は付け根の部分に
”750”と刻印が施されてました。

貴金属が使われると
ジュエリーや時計に限らず
このような純度が施されます。

で、貴金属品の価値は
純度と重量で決まるというのは
このブログで何度か伝えましたが
時計の場合にはそれ以外にも
重要なポイントがあります。

それは

ブランド

ROLEXやPatek Philippe等
誰もが知る有名ブランドだと
ブランドとしての価値が
上乗せされることになります。

特にROLEXなんて素材が
貴金属でなくても100万円以上で
取引されているのはザラです。

逆に無名ブランドや人気が薄く
需要が低いものだと付加価値が
付きにくくなるということ。

腕時計は貴金属としての
素材価値だけでなくブランドとしての
付加価値も重要となってきます。

その付加価値というのは
なかなか数値化が難しいので
そればっかりは買取店による
裁量ってことです。

とはいえ貴金属の価値は
市場によって変動するので
金やプラチナ相場が上がれば
腕時計のベース価値が高まる
…と捉えて良いってことです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(11/13)の貴金属価格】
　ゴールド：10,461円/g（+7）
　プラチナ：4,686円/g（+43）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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