記念メダルは長く持っておけば価値は高まるのか？

3050 Gold

珍しい目覚まし時計の
修理を承りました。

目覚まし時計とはいえ
かなり小ぶりなものでして
インテリアにもなりそうな
カワイイデザイン。

知る人ぞ知るブランドで
スイスメイドなのですが
LOOPING（ルーピング）。

今となっては日本で
アンティーク扱いされてる
スイス製高級時計です。

インターネットで調べても
修理実績やオークションサイトしか
出てこないくらいのもの。

そんなLOOPINGの
時計をお持ちになったのですが
伝票を見ると40年ほど前に
購入されたものでした。

何十年ぶりかに出して
動作確認をされたようで、
ベルは鳴ったものの途中で止まり、
ネジが吹っ飛んだとのこと。

購入したお店がまだ
稼働していたようですが
持って行くも修理を断られ
当店にお持ちになりました。

アンティーク時計ってことで
今は取引していないメーカー品や
古い廃版商品だと、修理を
断られることも珍しくありません。

一品物が多く、他にはない
個性派商品が多いアンティーク品。

愛着が湧きやすい一方で
メンテナンスに関する悩みが
尽きないのは避けられない
課題ではありますね。

ちなみにこのLOOPINGの
時計ですがネットで見ると確かに
アンティークウォッチとして
出品されているものばかり。

ただ、数万円程でして
高級時計と言われてる割に
めちゃくちゃ高いって時計は
販売されていませんでした。

アンティークコインの価値とは？

アンティークという言葉は
フランス語で和訳すると
骨董品、古美術品です。

古いだけでなく価値がある物
という位置付けで認識されてます。

今回の時計だけではなく
ジュエリーであったり、金の世界では
コインなんかも該当する物があります。

先日、ご来店された方が
長野オリンピックの記念メダルを
売却の為にお持ちになりました。

長野オリンピックと言えば
1998年に行われた冬季五輪。

今から27年前のものでして
かれこれ30年経つのですが
こんな質問をされました。

”こういった記念メダルって
長く持っておけばアンティークコインとして
価値がどんどん高まりますかね？”

確かに何十年も経過した
古いメダルではあるのですが
この手の記念メダルというのは
アンティークコインとして
見られる可能性は低い物。

古さの観点からだけでなく
価値の有無という観点でもです。

やはりそれなりの価値を
求めるのであるとしたら
時間としては100年以上だし
発行枚数が少なく稀少価値が高いほど
価値も高まってきます。

発行元の造幣局のHPでは
長野オリンピック記念メダル（金貨）の
発行枚数は5万5千枚とのことでした。

枚数が多く、発行元が現存している機関
ってことで価値が高まりやすいかというと
アンティークコインの材料としては薄いのです。

骨董品・古美術品なので
やはり枚数が本当に少なくて
製造元がいないなどロマンがないと
アンティークコインとして価値を
見出すことは困難なのです。

数量限定の記念メダルの広告を見られて
”これって買ったら将来めちゃくちゃ
利益が出るんかね？”なんて質問を
いただくことがあります。

ニッチなファンがいるとしても
歴史がない、ロマンがない商品は
アンティークコインとして難しいもの。

金貨を資産運用するのであれば
流通量が安定している地金型金貨が
無難な選択ということです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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