マネロンや密輸など犯罪に使われたインゴットブランドへの規制

2910 Gold

日銀が政策金利を
徐々に上げてきている。

これは金融政策正常化に
伴う政策であるため、いずれ
こうなるとは思ってました。

アメリカとの金利差を
埋めるべくする行うために
日本の金利を上げるのは止む無し。

ということで金利が上がると
当然ながら借入の金利も上昇。

当社も借入はしているのですが
一部変動金利で借り入れしているので
先日金融機関がその報告に来店。

色々と今後の話なども
聞きながらもプライムレートに
合わせ今回の変動幅に関する
内容を話されました。

そのついでに聞いたのが
FATFに関するお話。

最近はどうにもお客様から
現金取引に関する愚痴を
聞く機会が増えました。

自分のお金を引き出すのに
本人確認や色々聞かれた…

お金を振り込むのに
振込先のことを聞かれた…

主にはこのようなことですが
引き出しや振り込みができない
ってほどではないけども
まぁ何かと面倒くさいと。

もちろんこれだけ金融機関が
うるさく言ってくるのも
詐欺防止の件もありますが
実は他にもあります。

それはマネロン対策でして
出来る限り現金取引を無くそう
という方針であること。

以前、ブログでも少し
触れたのですが日本は先進国でも
マネロン対策がかなり後発組。

世界では今、テロ等
犯罪者による活動が横行し
それらへの資金を絶つことが
抑制に最も効率的と言われてます。

なので、世界各国では
マネロン対策に関しては
厳しく取り締まられるように
なってきました。

今後は現金による取引も
規制される可能性が高まります。

田中貴金属直営店で
購入するに当たり現金取引の
制限ができたのはこの対策でも
あるものではあります。

マネロンで悪用された場合…

マネーロンダリングですが
これに悪用されることで
ゴールドが資産として意味を成さない
…そんなケースがあります。

先日とあるブランドの
インゴットが当面の間、当店で
買取禁止することとなりました。
（少々マイナーな国内ブランドです）

なぜ買取禁止になったかというと
まさにマネーロンダリングとして
悪用された可能性があるため。

マネーロンダリングは
日本語だと資金洗浄という
意味の単語となります。

犯罪で取得した不正資金や
違法な手段で入手したお金を
出所を分からなくすることで
正当に得たお金に見せるもの。

そのツールとして、今回
買取禁止となったブランドの
インゴットが使われた可能性が
あったということでの処置。

特約店契約をしている
田中貴金属工業の意向に
従っているため正直なところ
どういう風なマネロンの
使われ方をされたか分かりません。

そのブランドの買取制限が
掛かったのでひょっとしたら
製造元が加担した可能性もあるし
そうではない可能性もあります。

マネロン対策というのは
現金だけでなくゴールドも
今回のように制限される
可能性があるということ。

今回は特定ブランドに
限定されていましたが
こういったリスクもあります。

買取店によっては当店のような
制限を行っていないかもしれませんが
マネロン対策が遅れている日本は
今後さらに厳しくなる可能性があります。

普通に取引するには
問題ないでしょう。

匿名性が高いゴールドが
犯罪に繋がるような使い方を
されないよう願うばかりです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(8/25)の貴金属価格】
　ゴールド：12,893円/g（+0）
　プラチナ：5,050円/g（+0）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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