金製品ならインゴットや金貨にこだわる必要ない

2740 Gold

中国新聞文化センターの
1日講義として先日セミナーに
登壇してきました。

今回のテーマは買取に
特化した内容となってまして
家に眠る都市鉱山！金製品の
価値の見極め方と題して講演。

90分ほど買取に関する話を
してきましたよ。

日本の都市鉱山には
どれぐらいの金製品が
眠っているのか？

貴金属の価値を決める
純度はどう確認するのか？

貴金属品を売る場合に
どのようなお店で売ればいいか？

パワーポイントのスライドが
110ページほどのボリュームで
話す内容も盛りだくさんでした。

今回は実際に売却を検討している
貴金属品があれば、実際に目の前で
買取方法をレクチャーしますよ！
ってことで店頭での様子もお伝え。

実際の機械に関してはさすがに
持っていけませんでしたが
純度を計測する機器の種類なども
お伝えした感じです。

話を聞かれた方の中には
過去に家へ訪問買取されて
高額品を今となっては思いもしない
低価格で引き取られました
…なんて方も。

時計や工芸品、絵画などは
値決めが難しいのですが
貴金属品に関してはコツを掴むと
そんなに難しくありません。

純度と相場を把握しておけば
そう簡単に悪徳業者に
騙されることはない世界なので
重要なポイントをお伝えしました。

また、最後の方には
貴金属だけでなく宝石の話にも
少々触れてみました。

買い取りの中でも特に多い
ダイヤモンドと真珠のみですが
真贋や価値の見極め方をお伝え。

最後に質問時間を作って
あっという間に90分の講義が
終わりを迎えました。

地球上の金が掘り尽くされたら…

ゴールドに関する商品説明を
行う際には、その中の特徴である
資源の稀少性をお伝えします。

地球上には限られた量しかなく、今のペースで産出されると約20年後は採れなくなる…
現在は地球上でゴールドを作る技術力は無く、少なくとも20年以内に作ることは難しい。

ザッとこのようなことを伝えますが
その際にお客様からは逆にこんな
質問をいただきます。

”採れなくなってしまったら
どうやって回すのですか？”

確かに作れないし採れない
ってなるとどうやって供給分を
回していくのか？となりますが
この答えがまさに都市鉱山。

つまり、既に産出された
ゴールドをリサイクルするしか
方法はないってことです。

今回のセミナーでも
お伝えしたのですがこの都市鉱山
日本に眠っている量は意外と
侮れるものではなくその量は
約6,800トンと言われてます。

これは環境省が出したもので
家にはおよそこれぐらいの金製品が
眠っていると言われてる数値。

こう聞いてもなかなか
ピーンとこないと思うので
分かりやすいようにいくつか
比較情報を出してみますと

ここ最近の相場（11,000円/g）で
単純換算すると約70兆円ほど…
※日本の年間国家予算の約半分

世界に眠っているゴールドの
埋蔵量の約15%ほど…

世界の中央銀行において
金保有量No.1であるアメリカは
約8,100トン…
※No.1はドイツの約3,300トン

ということで日本には
かなり多くのゴールドが
眠っているということ。

量は違えど日本以外にも言えますが、
鉱山がストップしてしまっても
全く供給が無くなるかというと
リサイクルで多少は賄えます。

とはいえリサイクルなので
個人がどれだけ売るかに掛かり
この数年でもリサイクルによる
供給量は鉱山の約30%程度。

地球上で採れなくなる
20年後にリサイクル量も
安定して増えるかもしれませんが
鉱山供給量に及ぶかは不確かなところ。

となるとやはり長く持っておいて
損をしにくい資源であるのかなぁ
…といった感じです。

資産用としての金製品は
インゴットとコインがメイン。

ただ、長年…たとえば産出できなくなる
20年後まで持っておくということなら
金製品なら何でもいいのではないかと
個人的には思っています。

たとえ加工費などコストが
多少販売価格に加味されていたと
してもです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(3/8)の貴金属価格】
　ゴールド：11,342円/g（-18）
　プラチナ：4,880円/g（+23）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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