プラチナ小判に刻印されていた999の意味とは

投稿日:

2382 Gold

 

先日大量の金工芸品を
買い取りさせてもらいました。

おりんに仏像、花挿し、
そして一番多かったのは小判。

なかなか見ることのない量だったので
お客様に背景を聞いてみたのですが
過去に買ってきたものとのこと。

 

どうやらその昔、デパートの
外商から薦められまくったもので
そろそろ終活ということで
手放すことにされたようです。

今は金価格も高い状況で
ちょうど良いタイミングというのも
手放した理由にあったようです。

 

ちなみに持ち込まれた小判は
珍しい小判がありました。

それは先月ブログでも
触れたことがあるのですが
純プラチナ製の小判。

販売したことはありますが
買取で持ってこられたのは
私がこの業界に踏み込んで初。

 

貴金属資産としては
プラチナもゴールドと同様
人気な資源ではあります。

ただ、残存量の少なさ、
そして世界での需要事情が背景で
プラチナではあまり工芸品が
作られることはありません。

工芸品となると世界で通用する
資産として認識されているゴールドが
人気なワケなんです。

 

ということでプラチナの
工芸品というのは珍しいけど
中でも更に珍しい小判を見て
そんな思いに至ったのでした。

プラチナの小判は恐らく
実在した小判のレプリカっぽく
白金色が相まったこともあって
最初はシルバー製かとも感じた次第・

刻印を調べるとPtの文字があり、
機械でもプラチナと判断されましたが
こういう見た目でもゴールドに比べ
人気が落ちるのも妙に納得しましたね。

 

 

純度100%という壁

今回お持ちになられた方から
こんな質問をされました。

“999という刻印を初めて
見たのですが何ですか?”

これはホールマークという
造幣局など信用できる機関が
純度を保証するマークとして
菱形に999と刻印されたもの。

 

プラチナ商品の純度刻印は
950や900、850といったのは
よく目にすることはあります。

ただ、999というのは
あまり見ることのない刻印。

お持ちになられた小判にも
まさにその999の刻印が
施されており、お客様から
それについて聞かれたワケです。

 

これが何を意味するかですが
純プラチナ、Pt1000と同じ
意味合いの刻印なのです。

ではなぜ999という数字で
刻印されたのかというと
以下2つの背景があるため。

①純度100%は技術的に不可
②国際規格に合わせたため

 

プラチナにしろゴールドにしろ
どちらにも言えることですが
一度溶かして冷やして固める以上
純度100%で作るというのは
技術的に厳しい話です。

というのも空気やチリなど
どうしても細かなものが製造工程で
入ってしまうので、その時点で
100%というのはできないのです。

そのため、純度が99.9%以上を
日本で純金や純プラチナと
言えるように定義付けされています。

 

そして、この背景から
海外では純金や純プラチナは
1000ではなく999という刻印を
規格上定義されてきました。

日本でもこうした国際規格に
従うために2012年にホールマークの
改定が行われ最高品に関しては
”1000”でなく”999”となりました。

中身に関しては変わっておらず
あくまでも表示の問題であるため、
品質には関係ありません。

 

ただ、今回のように
今まで1000だった刻印が
999になったのを知らなければ
不安に思うかもしれませんね。

ということで純度刻印は
999でも問題ないのでご安心ください。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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 ゴールド:9,078円/g(-22)
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