加工しやすい金属とそうでない金属の違い

2660 Gold

10年ほど前に当店で
ラリマーのブレスレットを
購入いただいたお客様より
メンテナンスの依頼。

毎日ブレスレットを
身に付けていたこともあってか
表面がくすんできたので
綺麗にして欲しいとのこと。

ご購入いただいたラリマーは
結構高品質の珠であったため
ツヤや光沢がなかなかのもの。

よくあるパワーストーン屋に
置いてある安いものに比べると
大きく全然輝きが違うのです。

このようなパワーストーン、
磨いて欲しいということで
たまに預かることがあります。

ただ、こういった磨きは
石によっては磨くことが
難しいことがあります。

なぜならパワーストーンにより
硬さが違うので、バフによって
磨くことが難しいため。

バフというの布の付いた
回転機なのですが、その摩擦で
表面を研磨するものですが
石によっては割れるリスクも。

そのため、材質次第では
バフ磨きはできず人の手で
布で磨くことしかできません。

更にパワーストーン磨きは
シルバー磨きが使われることも
あるのですが、これまた材質次第で
磨き液が石に浸透してしまって
色味やツヤが変わることもあります。

なので、磨きといっても
パワーストーン次第では表面を
クロスで拭き上げるぐらいしか
対応できないものもあるワケです。

ちなみに今回お預かりした
ラリマーは柔らかい石で
あまり激しい衝撃を与えると
割れてしまう可能性があります。

また、カルシウムと
ナトリウムで構成されてるので
色のついたシルバー磨きだと
変色してしまうことも…。

見た目の柔らかい色味のように
使う上でもメンテナンスの上でも
デリケートに扱う必要があるのです。

金製指輪の刻印消し

先日指輪内側の刻印を
消して欲しいという依頼を
いただきました。

どうやらお付き合いしていた
女性と一緒に作ったようですが
縁が無くなってしまったので
文字を消して使おうとのこと。

当初は売却してもいいかな…
とおっしゃられてはいたのですが
また再度、金の指輪に関しては
身に付けたいとのこと。

となれば一度換金して
再度作ってしまうのも何だか
お金がもったいない話。

刻印を消すことはできても
指輪として物は残るので
気にする方もいらっしゃいますが
そのお客様は気にしないとのことで
文字を消すことになりました。

とはいえこの刻印消しも
素材が金製であったからこそ
対応できたものでした。

ゴールドは貴金属の中でも
柔らかい素材なので冒頭の
話に出たバフでも研磨することで
内側の刻印を消すことが可能。

もちろん純金だけでなく、
合金の18金や14金などであったり
プラチナ素材に関してもできます。

しかし、ジュエリーとして
需要の低いチタンであったり、
ジルコニウムとなれば、そういった
刻印を消すことができません。

これらはめちゃくちゃ硬く
バフによって刻印を消すことは
叶わないためです。

当店は宝飾品店なので
修理に関しても行っていますが
チタンやステンレス素材の修理を
依頼されることがあります。

ただ、硬い金属であるため
一度形成された商品に関しては
お直しすることが基本的に不可能。

ゴールドやプラチナとは違った
扱いでの修理法となるので
同じジュエリーとはいえど
下降することが難しいのです。

なので硬い金属だと繊細な
デザインのジュエリーを作ることは
できないということになります。

安いメリットはあるのでしょうが
長く使えてメンテナンス性の高さを
求めるのであれば、ゴールドや
プラチナがオススメではありますね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(12/19)の貴金属価格】
　ゴールド：10,268円/g（+44）
　プラチナ：4,866円/g（+25）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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