純金積立で確定申告を行う場合の取得金額の計算方法

1109 Gold

貴金属マーケッターの方から
こんな話を聞きました。

それは…
「6月からの金価格高騰で
純金積立に投資する人が
急増しているんですよ。」
といった内容。

純金積立は金投資する上で
一番最初に手を出しやすい
商品と言われてます。

それは以下の特徴が
まさに金投資を始めたい方に
うってつけであるため。

＜純金積立の特徴＞
・月々3千円（※）から少額でもOK
・自動引き落としで必ず貯まる
・平均価格で値段概念に縛られない
・いつでも換金や現物交換をしやすい
・引き出しは相場に連動する
※田中貴金属の純金積立の場合

月々3千円からなので
毎日のコーヒー代程度で
気軽に貯めることで
金を保有できるのです。

金（ゴールド）って聞くと
どうしてもイメージ的には
『お金持ちやめっちゃ高い』と
思われる方がほとんど。

なので、いくらメディアで
「今後のために金を
持っておいた方が良い！」
と謳っても消費者からすると
「買えるわけない！」という
先入観が働いていました。

しかし、数千円から
金（ゴールド）を購入できる
積み立てサービスが徐々に
世間で知られるようになり
高騰が背中を押し広まったのです。

すでに現物を手元に持ち
運用している方からすれば
純金積立に魅力を
感じる方は少ない傾向です。

しかし、そんな純金積立も
10年以上も経ってしまえば
何十万円と貯まります。

毎月の掛け金と
金価格の相場次第では
何百万円にもなります。

そんな純金積立は
現物取引と同様、
支払調書の対象である
…とお伝えしました。

バーやコインは
年間50万円超の売却益が
発生すると課税対象ですが、
純金積立も同様なのです。

つまり、現金換金や
現物交換したときの値段が
売却時の価格として計算され
取得金額の差額が50万円を
超えるかどうかで決まるのです。

では、純金積立の
取得金額はどのようにして
計算されるのでしょうか？

純金積立の取得価格は？

純金積立は購入される際、
ドルコスト平均法という
毎月の支払い金額を決めて、
営業日の日数分で割った
金額分で計算されます。

たとえば、月々5千円で
純金積立を行った場合…

＜営業日20日で計算＞
5000円÷20日＝240円/日
という日割り計算になるので、
その月は毎日240円分の金を
購入することになります。

では純金積立の取得方法は
どういう計算なのかというと
総平均法で計算されます。

【総平均法】
総平均法とは、棚卸資産の評価方法の1つ。期間中の平均単価を算出することによって、売上原価の評価額を求める方法。

つまり、総平均法で
取得金額を求めるには

取得単価：積立支払総額÷積立総重量
取得金額：取得単価×交換重量

よって算出されます。

たとえば、純金積立によって
毎月2万円を10年間行うことで
総額240万円を支払い、貯まった
総重量が1000gだったとしましょう。

すると取得単価は
2,400,000÷1000＝2,400円/g
という結果になります。

では、この1000g
500g分だけを金買取価格の
単価が4,000円/gの日に
現金換金した場合…

売却金額は
500g×4,000円/g＝2,000,000円
取得金額は
500g×2,400円/g＝1,200,000円
売却益は
2,000,000ー1,200,000＝800,000円
という計算になるのです。

この場合、50万円超となる
利益が発生しているので
所得税の課税対象となり
確定申告が必要となります。

今回の純金積立に関する
取得金額の計算方法は一応
国税庁のHPに記載されてます。

しかし、言葉ばかりで
見るだけで難しく感じる
内容だったので分かりやすく
解釈してお伝えしました。

もし、純金積立の
取得方法を知りたいなら
どうぞ参考にしてください。

ただし、先ほどの国税庁の
ページ先頭に記載されている通り
この計算の対象となる純金積立は
以下の企業が提供するサービスです。

＜対象＞
・石福金属興業株式会社
・田中貴金属工業株式会社
・株式会社徳力本店
・住友金属鉱山株式会社
・三菱マテリアル株式会社
・三菱商事株式会社

これ以外の企業の純金積立だと
計算方法というか所得の括りが
違う可能性もあるので
注意してくださいね。

本日はここまで。
ゴールド王子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(9/16)の貴金属価格】
　ゴールド：5,691円/g（+47）
　プラチナ：3,645円/g（+4）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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