喜平ジュエリーでプラチナ純度を選ぶ基準

更新日:

2541 Gold

 

喜平ネックレスが欲しい
ということで来店されたお客様。

初めての喜平ということで
色々と説明させていただきましたが
どうやらネックレスを身に付けるのに
とあることがネックとのこと。

詳しく話を聞いてみたところ
千切れないかが不安だったようです。

 

なぜならば過去につけてた
ネックレス(喜平ではない)は
何度も千切れて落ちてしまい
紛失した経験があるようです。

で、今回もできることなら
千切れない物をってことで
物色されていました。

 

ただ、喜平ジュエリーは
ほぼ千切れることはありません。

もし千切れてしまうとしたら
留め具が引き輪タイプの物で
丸カンがロー付けされてないケース。

チェーンのど真ん中が
切れてしまうことはほぼなく
留め具要因ってことです。

 

喜平ジュエリーは留め具が
引き輪タイプか中折れタイプの
2種類ある代物です。

重量がある程度重いと
それだけ負荷がかかるので
中折れタイプとなります。

引き輪でも丸カンが
ロー付けされ、すき間がなければ
まだいいのですが、それでも
中折れの方が頑丈ですね。

 

今まで身に付けていた
ネックレスは喜平でないので
留め具も丸カンタイプでした。

首が閉まってはいけないという
理由から販売時に丸カンを
ロー付けしてない決まりがあるので
恐らくそれが仇となって過去に
紛失したのかもしれません。

ただ、喜平ならばそもそも
切れにくいし中折れタイプなら
その心配もないってことです。

 

 

素材によっては…

その方はプラチナ素材での
購入を検討されていたのですが
更にこんな質問もいただきました。

”Pt850よりも純プラチナの方が
千切れやすいんじゃないですか?”

確かに純プラチナの場合は
混ぜ物となる金属が無い分、
柔らかい素材ではあります。

 

ちなみに柔らかさを
ビッカース硬度で示すと

・純プラチナ:50Hv
・純金:22Hv

となるので純プラチナは
柔らかいけど純金よりも2倍は
硬いということになります。

 

そして、Pt850の場合は
混ぜる金属にもよりますが
だいたい120~260Hvほど。

なので純プラチナよりも
2倍以上は硬いワケであるため
お客様の言うようにPt850より
千切れやすいということ。

 

とはいえそう簡単に
ネックレスが千切れるかというと
それは形状・細さによります。

細いネックレスであったり
結合部分がシンプルな形状であると
もし負荷が掛かってしまったら
それだけ切れやすくなります。

そのため、純プラチナや
純金というのは細いデザインの
ジュエリーにはあまり使われません。

 

今回のお客様からの質問は
喜平ジュエリーに関してでしたが
ある程度のカットとコマ数がないと
純プラチナは使われません。

喜平のジュエリーは構造上
千切れにくい形状ではありますが
ある程度の重さがあるため
切れることはないとしても
延びる可能性はあります。

純プラチナは柔らかいので
重量の負荷がジワジワ効いて
金属が延びてしまうのです。

 

なので純プラチナを使った
喜平ジュエリーってなると
コマ数がダブルかトリプルが
ほぼ採用されています。

これならば千切れたり
延びたりするリスクも低いので
安心しても良いとは思います。

ジュエリーは見た目もですが
構造計算もして作ってるので
何か思いも寄らない負荷が無い限り
そう簡単に壊れたりはしませんね。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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