オリンピック金メダルがメッキである2つの理由

投稿日:

1366 Gold

 

買取が再開してからは
インゴットだけではなく
コインやメダルなどの
お持ち込みが多かったです。

 

話を聞いてみたところ
自粛要請で家を掃除したり
断捨離する時間ができたため。

タンスや金庫などの
整理などをしていたら
色々出てきたということです。

そんな中でも一番よく
目にしたものがあります。

 

それは記念メダル。

 

特に天皇即位記念メダルや
オリンピックの記念メダルを
お持ちの方が多かったです。

 

即位記念メダルはほとんどが
通貨扱いであるがために
弊社では買取できません。

なので、実質でいうと
オリンピックメダルが
最も多かったです。

 

オリンピック記念メダルは
銀製の素材が多いのですが、
中には金製やプラチナ製も…。

お持ちになられた
ほとんどの方はその価値が
分からないので見積もりを
伝えるだけでビックリ。

恐らく知らないうちに
相続や贈与で受け継いだ方が
多いんでしょうね。

 

と、そんなお客様から
オリンピックメダルについて
聞かれました。

記念メダルではなく、
オリンピックで選手に渡される
金メダルについてです。

 

 

オリンピックメダルはなぜメッキ?

オリンピックの金メダルは
メッキが施されており
中身は銀である、と
何度かお伝えしてきました。

これはIOC(国際オリンピック委員会)が
素材かっら形状からリボン部分まで
細かく決めているため。

自由な設定にしてしまうと
主催地によって差が出てきたり
無意味な競争が起きてしまう
可能性をなくすために
ルールが決まっているのです。

 

では、なぜ金メダルの
素材は銀であるのか?

 

これは以下の2つの理由が
あるからなのです。

①高価な素材である
②銀の方が高価値であった

 

 

主催国によっては資金が…

金(ゴールド)といえば
言わずもがな1g当たりで
6,000円/g以上もする素材です。
(2020年5月時点での相場から)

そんな素材を何種類もある
オリンピックで何gもある
メダルに使うということは
それだけ資金も必要です。

 

様々な国で行われる
オリンピックではありますが
中には決して資金的が豊富でなく
余力のない国だってあります。

そのため公平性を保つべく、
IOCは金メダルの原材料として
「銀に金張りを施したもの」
というルールを定めたのです。

 

 

金よりも銀が効果だった…

今でこそ銀よりも高価な
金(ゴールド)。

これは数値上も以下のように
明らかとなっています。

<小売価格>
・金:6,634円/g
・銀:70.62円/g
※2020年5月31日価格

単純に小売価格でみると
金銀の価格比率は93.9倍

 

ただし、オリンピックが
行われる遥か昔は金よりも
銀が高価な時代がありました。

金メダルとは逆で金に
銀のコーティングを
行う時代もあったのです。

 

特に昔は鉱山からの採集が
難しい時代であったため
川で砂金が取れる金に対し、
銀は砂銀たるものがありません。

鉱山でしか取れなかった銀は
採掘技術が進歩してない時期
貴重な資源であったのです。

オリンピックの発祥は
ギリシャのアテネですが、
古代ヨーロッパではまさに銀が
高価品として扱われました。

そのころの常識が今になっても
残っているということなのです。

 

 

…ということで、今回は
金メダルに関する秘密を少し
深掘りしてお伝えしました。

今となっては銀の何十倍もの
価値となっている金(ゴールド)。

特に今の金価格は
高止まりとなっているため
過去最大くらいの勢いです。

 

まさか、そんな金よりも
銀の方が高価だったなんて
信じられない話ですよね。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド王子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(5/31)の貴金属価格】
 ゴールド:6,634円/g(+0)
 プラチナ:3,284円/g(+0)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格
 ※市場休業のため、土日は同一価格

 

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