相続時の金（ゴールド）売却を楽にする秘訣

1778 Gold

亡くなった親戚の金を
売却したいんですけど…
という方がご来店されました。

必要な書類は何ですか？
ということで相続の状況を
ヒアリングしながらお伝え。

話を伺った上でお伝えすると
「結構色々な書類が必要ですね」
…と言われました。

金（ゴールド）は取引が
比較的楽な資産ではありますが
状況次第ではそうでもない
可能性もあるんです。

それは持ち主がきちんと
明確になってないケース。

今回来店された方は
相続状況を伺ってみると
遺言書や遺産分割協議書が
全くない状況でした。

これらの書類がないってことは
売却される金（ゴールド）が
誰の物か分かりません。

売った金のお金をどう
分配するかを口頭で聞いても
それは第三者からすると
分かる物ではありません。

そうなると後々相続人と
トラブルに発展する可能性が
グーンと高くなります。

なので、相続人がハッキリしており
全員が金（ゴールド）を売却する
ということを把握できない限り
色んな資料が必要となります。

銀行に預けたお金や
登記が必要な不動産は
銀行や政府などが管理しており
その動向を把握できます。

しかし、金の場合は
どこで取り引きされたのか
明細を見ない限り第三者が
把握することは不可能です。
（税務調査などのガサ入れを除いて）

そのため、大口となりやすい
金の売却は場合によっては
相続に関する資料が必要と
なってくるワケなんです。

購入する時は将来を考慮

こういった事態は特に
相続が完全に終わってないときに
発生することとなります。

ですので、きちんと
誰が相続する（もしくはした）など
それらが終わっているならば
金の名義も明確化されており
必要書類も少なく済みます。

今回は代表者が売って
それらを複数の相続人で
分配するってことでした。

つまり、代表者以外の
同意も確認しないといけないので
人数分の印鑑証明など
色んな書類が必要なのでした。

ただ、もしもこれが
小分けで小さいサイズの
インゴットであればこういう
事態にならなかったかもしれません。

売らずに金自体を渡して
相続できた可能性だって
あるワケですからね…。

現物保有で金（ゴールド）を
運用する場合、先物やETFと異なり
利益を取りにくいのでどちらかというと
守りという点が重要となります。

もちろん相場が高騰して
利益確保のために売却する方もいるし
それも間違いではありません。

ただ、相場が読みにくい世界な以上、
現物資産として金を持つならば
基本的には利益をあまり気にせず
長期保有をオススメしてます。

そのため独り身でないのであれば
長期向きである金を運用するなら
冒頭のような手間とならないためにも
小分けして持っておくことがオススメ。

確かにサイズが小さくなるほど
バーチャージ（手数料）も掛かります。

とはいえ大きいインゴットを
小さいサイズに小分けするにも
ほぼ同じかそれ以上の手数料が掛かり
将来的な手間賃として考えれば
まだいいのかもしれません。

とはいえ小分けしても
誰がどれだけ持っているかを
把握しておかないとどれが誰の物か
といったトラブルの可能性もあります。

小分けして買ったら
可能な限り生前相続であったり
贈与しておけば回避できるので
持ち主を明確にしておけば
いいってことです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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