シルバーかゴールドか・・・より、シルバーもゴールドも

2804 Gold

先日来店されたお客様に
ゴールドかシルバー、
資産として持つならどっちが
良いか質問されました。

その方はゴールドを
いくつか現物で持っており
シルバーには手を出してない状況。

ただ、最近徐々に値段が上がり、
今後も必要素材として高騰するかも
というネット記事をみて
今回の質問をいただいた次第。

当店では現在シルバーを
扱っていないこともありますが
ゴールドを推奨してます。

ただ、当然そんなお店の
事情だけではありません。

ゴールドかシルバーの
どっちかと聞かれたら
やっぱりゴールドです。

その理由としてふたつに
絞ってお伝えしました。
①世界で通用する資産
②価値（金額）が高いから

①に関しては言葉の通りで
たとえば海外へ行ったとして
ゴールドかシルバーの
どっちが換金しやすいかというと
断然ゴールドが通用する国が多いです。

私は過去に東南アジアの
とある国の首都から離れた場所へ
行ったことがあるのですがその時は
通貨が使えず”ゴールドで支払え”
なんて言われた経験がありました。

たしかに歴史を遡ってみると
ゴールドよりシルバーが優遇された
時代も一時期ありました。

ただ、金本位制で使われたように
世界の通貨として渡り合えるのは
シルバーよりもゴールドです。

資産性を求めるならば
ゴールドの方がシルバーより
安定しているワケです。

そんなゴールドは
金額というモノサシでも
シルバーの約100倍の価値。

これは稀少性の観点や
需給の関係から付けられた
市場相場の価格ですが、
それだけゴールドには
金銭的価値が備わってます。

たとえば1g分のゴールドと
シルバーをもらえると言われたら
どっちが良いですか？

多くの方はゴールドを
選ぶかと思いますが
それだけ価値があるという
認識が持たれている結果です。

稀少性での観点でも

人による物の価値でいうと
シルバーより分があるゴールドですが
資源としても断然ゴールドの方が
強い商品ではあります。

シルバーは地球にある総量が
約140万トンと言われてますが
ゴールドは約23万トン。

値段からいくとシルバーは
もっと量があってもおかしくは
なさそうですが稀少性では
かなりゴールドに劣ります。

また、自然界において
金色を形成できるのはまさに
ゴールドのみです。

シルバーは白金色ですが
プラチナやパラジウムなど
同じ色の白金貴金属があるけど
ゴールドは唯一の色ということ。

そういった見た目での
観点でもやはりゴールドの方が
強いということです。

シルバーの需要というのは
約半分が工業品で、残りを投資と
ジュエリーがそれぞれ約20%、
残りにカトラリー等の銀製品、
といった割合です。

熱伝導率の高さと展延性に
優れているため、工業用での
使い道が主となります。

そして特に電化製品や
太陽光需要の伸びがこの5年で
強まっていることもって
供給不足が続いています。

そんな背景もあって近年は
シルバーに手を出すという方が
増えている状況です。

供給不足ということは
価格が上がりやすいということなので
そういった意味では将来に期待できる
面白い資産かもしれません。

もしかしたら2倍、3倍と
高騰する可能性もゼロでは
ないのかもしれません。

ゴールドとは
全く別物の貴金属資産。

分散資産のひとつとして
見るのであれば悪くはないと
思うところではあります。

言うなればゴールドかシルバーか
ではなく、ゴールドもシルバーも
…といったところでしょうか。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(5/11)の貴金属価格】
　ゴールド：13,068円/g（+90）
　プラチナ：5,562円/g（+72）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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