触れたもの全てをゴールドに変える奇跡の手からの教訓

2581 Gold

取引先のニュースレターで
ギリシャ神話に関するネタが
掲載されていました。

その中にあったのが
イソップ童話に出てきた
”王様の耳はロバの耳”
として知られているミダス王。

ミダス王は紀元前8世紀頃
現在のトルコ辺りに実在した
フリギア国の２代目国王。

このロバの耳に関する話は

神様によってロバの耳に変えられ、その秘密を知ってしまった床屋。
誰かに言いたくて溜まらず、井戸の中に”王様の耳はロバの耳”と叫んだ結果、声が響いてしまい国中に国王の秘密がバレてしまった。

まさに秘密事というのは
そのうちバレてしまいますよ
…という教訓を謳った童話。

この童話でロバの耳に
買えられてしまった王様が
ミダス王だったのでした。

あくまでも童話なので
実際にロバの耳になったのか
…というとそれはないでしょうが
人物は本人なのでしょうね。

と、そんなミダス王は
もうひとつの顔がありました。

それはミダス・タッチと呼ばれる
触ったものを金（ゴールド）に
変えるという何とも羨ましい能力を
持っていたというもの。

これまたミダス王は神様を
助けた見返りにこのような
願い事をしました。

”より豊かになりたいから、
私の手に触れたものをすべて
金に変える能力を与えて欲しい”

そして、金に変える能力を
手に入れたものの、触ったものが
全て金になることで恐怖を覚えた
ミダス王は元に戻すよう懇願。

パクタロス川で水浴びすると
元に戻ると言われ、その通りにしたら
能力が消えたという物語。

このミダス・タッチは
そういった物語によって
英語では”成功や富を掴む”という
意味のスラングにもなったようです。

羨ましい能力ではあれど
・富より大事な物がある
・欲を持ちすぎてはいけない
といった教訓を持った
物語として聞くと確かに
怖いなぁって感じる気もしますね。

作れないけど使えない？！

ゴールドは資源的にいうと
中性子星同士の衝突エネルギーで
誕生したものであって、人の手で
作ることができないもの。

理論的には分かったとしても
それを実現するとなると宇宙規模の
膨大なエネルギーが必要なため
地球でやるのはほぼ無理な話。

そういった稀少性だけでなく
世界中で通用する資産として
長い時間扱われていているので
常に必要とされています。

ミダス王は手で触れるだけで
あらゆるものをゴールドに変えた
という童話ではありました。

王様は実在していたのでしょうが
ゴールドに変える話というのが本当か
どうかというと事実ではないのは明らか。

この黄金に変える手の話も含め
童話は恐らく教訓を伝えるために
でっち上げた話ではないかと。

ではこの触れたものを全て
黄金に変える話に関しては先ほど
”欲を持ちすぎてはいけない”
という教訓があるとお伝えしました。

これを資産の視点として
話を置き換えてみるとこういう
話に置き換えることができます。

ゴールドばかりを持ちすぎても
良いことはあまりない！

というのもゴールドは確かに
世界で通用する資産ですけども
極端な話ですがゴールドはあれど
手持ちの現金がゼロだったら
それはそれで困るもの。

あって困るものではないけど
なんせ現代世界ではゴールドを
お金の代わりで物を買えるかというと
一部地方を除き基本的にはできません。

相場によって日々の価値が
変動する商品であるため、
換金するタイミング次第では
元本保証がないこともあります。

今回は触れた全てのものを
黄金に変える手の童話だったので
それに合わせ資産としてのゴールドに
照らし合わせてみました。

しかし、教訓にもあった
持ちすぎる…依存しすぎるのは
あまり良いことではないというのは
ゴールド以外に言えることです。

あまり依存しすぎると
いざとなったときのダメージは
思いのほか大きいものとなります。

依存するにも限度ってものが
ありますね…ということです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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