試金石で行う金（ゴールド）の鑑定は100%信用できるのか？

2369 Gold

金製品の買い取りについて
先日店頭で質問いただきました。

そのご質問というのは
試金石に関する内容でした。

試金石というのは
金（ゴールド）の純度を
計る際に使われる鉱石。

使い方としては試金石に
調べたい金製品をこすりつけ
付着した状態を見る。

そして、既に純度が
判明している金製品も近くで
試金石にこすりつけて、
付着状態を比べるというもの。

古くからある方法であり、
今でもこの方法を使うことで
金製品が本物であるかどうか、
純度の計測にも使われます。

そのような特徴を持つ
試金石について今回お客様から
質問されたワケです。

その内容というのは
”試金石の結果は信じていいの？”
ということでした。

この質問の意図としては
他店で買取見積もりをした際、
そこのスタッフに言われたのが

”試金石で純度を調べました。
私は試金石鑑定の経験が豊富なので
純度について間違いありません。”

試金石は誰がやっても同じ結果でなく
スタッフの経験次第というところに
疑問を湧いたようでのご質問。

そのお客様はX線での
純度鑑定機があるということの
存在自体はご存知でした。

で、他店ではその機械でなく
試金石で鑑定されたことに対し
不安要素を覚えたようです。

そして、試金石について
詳しい話を…ということで
当社にご来店されました。

あまり詳しく聞けなかったのですが
試金石は擦るだけではありますが、
もうひとつ重要なステップがあります。

それは王水（もしくは硝酸）を使い
変色具合でも確認するという作業。

その話については触れなかったので
実際にそのお店がどうかは知りませんが
確かにスタッフの経験次第と言われたら
不安になる気持ちも分かりますね。

確実な方法で安全に…

試金石を使った方法は
かなり昔から行われているもの。

機械を使ったものではないので
技術が発達する前から行われてるので
人の目利きといったアナログの要因が
必要とはなってきます。

ただ、試金石は先ほどのように
ある程度の経験を積んでいないと
正確な計測は難しい点があります。

他にも比重計などで貴金属の
純度を計測することはできます。

比重計とは水を基準にして、
対象となる貴金属がどれぐらい重いか
比重値を割り出して純度を計る機器。

この比重計も純度を計るのに
信憑性が高く良い機械なのですが
少しだけ欠点があるんです。

その欠点というのが
部分的に計測できないというもの。

比重計は水に浮かせるのですが
インゴットであったり、金貨、
ジュエリーそのものなら問題ありません。

しかし、たとえば時計に
組み込まれた一部のパーツだったり
計測したい物以外とくっついていると
正確に計測できないのが欠点。

となると誰でも正確に計れて、
水に浮かべる必要もなく、
数秒で計測できる機器がベスト。

弊社では試金石や比重計も
導入の検討はしていたのですが、
そういった背景もあったので
取り入れてはおりません。

X線の計測器でパパっと、
そして誰がやっても正確な純度を
計測できる環境を整えているワケです。

機械を操るのは人間なので、
ヒューマンエラーによる事故も
もしかしたらあるかもしれません。

貴金属の世界は純度が命なので
そういったエラーが限りなく
起きないようにするためにも
計測環境の構築は重要ですね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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