パッと見で判断することが難しいタイプ品

2894 Gold

先日高級ブランド時計
フランクミュラーの修理を
預かりました。

遠方地の方であったので
郵送してもらったのですけども
実物をチェックしたところ
なんと精巧に作られたタイプ品。

裏蓋を開けるまでは
きちんとルーペで見てなかったので
気付かなかったのですが
開けると一目瞭然。

既製品のムーブメントで
本物に比べると中身の作りは
かなりチープな物。

タイプ品と知ってしまうと
文字盤や革ベルトを見た際に
作りの甘さが目立って見えるもの。

ちなみにタイプ品というのは
いわゆる模倣品のこと。

中には素材から作りまで
こだわりぬいたスーパーコピー品も
出回ってはいるのですが
そういった物に該当します。

当店は偽物やコピー品に関して
一切修理を受け付けてません

これはもし何かあっても
代替品を準備できないので
修理できる保証がないという
小売店側のリスク回避。

また、本物を扱っている
メーカーや業界に対する背徳行為に
該当するからでもあります。

コピー品やタイプ品は
偽物なので販売価格は当然
かなり安い金額となります。

安い割に本物に近い
外見ってことでネタとして
買う人もいるかと思います。

自己満足のためなら良くても
壊れたら修理することはできない
…使うとしてもそういった思いで
付き合っていただきたいところ。

ジュエリーでもあるタイプ品

このタイプ品というのは
時計だけでなくジュエリーでも
たまに見ることがあります。

ブランド品の商品を真似て
ほぼ同じような見た目のものに
作られたコピー品。

中にはデザインだけでなく
ブランドの刻印も施された
悪質な物もあります。

当店では扱ってませんが
通常ブランド店で買うよりも
遥かに安く入手できるため
一部の方に需要があるんです。

とはいえ、結局のところ
デザインに対し意匠権を
ブランドロゴは商標権を
取得しているところがほとんど。

当然ながら無断でロゴを使い
デザインをパクったりすると
それらの権利に抵触してしまい
法に裁かれることがあります。

そして、これは資産用の
ゴールドにも言えること。

インゴットのブランドや
金貨のデザインは商標権が掛けられ
勝手に使用するとNGなもの。

以前この件に関してはニュースでも
取り上げられたことがあるのですが
勝手にロゴを使って刻印したり
デザインを商品を作ってはいけません。

ではそういった偽物を
どのようにすれば見極めることが
できるのでしょうか？

純度や重量など機械で
計測できる情報であれば
デザインの見極めというのは
なかなか難しいのです。

以前、ウィーン金貨ハーモニーの
偽物に関する記事を投稿しましたが
これもデザインを隅から隅まで
把握しておく必要があります。

頻繁にゴールドに触れる
販売員や専門家であればそういった
意匠のデザイン把握は必要です。

ただ、毎日取引するワケでなく
たまにしか目にしないような方が
そこまでして把握するべきか…。

もちろん知っておくに
越したことはないのですが
お店選びさえ間違えなければ
問題ないことでもあります。

ではどんなお店かというと
その商品を扱う直営店や正規店。

第三者が中間に入ると
商品の擦れ変え等が起こるワケで
製造元から直接ルートで入る
信用できるお店で買うこと。

悲しいことに昨今は
詐欺など人を騙す事件が
横行している時代です。

知識を高めるのが難しいなら
信用できる人やお店選びが
重要となってきますね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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