日銀植田総裁不参加のジャクソンホール会議

投稿日:

2913 Gold

 

お盆休み明けの翌週
ジャクソンホール会議が開催。

この会議は各国中央銀行幹部、
政治家などが集まって、世界経済や
金融政策に関する議論が行われる場。

アメリカFRBパウエル議長も
発言の機会があるだけあって、
金融市場への影響が及ぶもの。

 

話す内容によっては
通貨や株価に大きな影響を
及ぼすこともあるのでこの期間は
投資を控える人も多いのでは。

昨年も結構この会議を元に
日本に限らずアメリカの株価も
動いたのでじっくり見る人も
少なくないかと思います。

 

で、恐らく全員が
気にしているのは金利。

9月にFOMCが予定され
そこに向けて何かしら今回の
会議で発言があるのではないか
とのことで注目。

 

労働市場の冷え込みを防ぐ、
インフレ鈍化の任務もかなり
遂行することができたとし、
金利利下げに前向きな発言。

インフレ率は目標である
2%台の維持を実現できそうで、
今まで通りデータを見た上での
判断と前置きしたものの、9月の
FOMCで利下げすると市場の読み。

9月のFOMCは中旬の18日に
開催される予定であるため、
月初に発表される経済指標が
普段に増して重要な情報。

 

ちなみに今回行われた
ジャクソンホール会議で
日銀の植田総裁は欠席。

衆参両院の閉会中審査に
出席するためとのことで
国際会議への欠席に対して
苦言を呈する人も…。

参加して下手な発言をして
為替が大きく動いてしまうのも
アレなので投資家にとっては
いいのかもしれませんが(笑)

 

 

金利はライバルだが…

ジャクソンホール会議が始まる前、
8/21にドル建て金価格は最高値
2,558ドル/ozをマーク。

そのため、パウエル議長の
発言が今後の動きの焦点と
されていたので注目されました。

結果として利下げがかなり
前向きとなる発表でしたが
そこまで大きな変動はなかった。

 

この背景としては8/21に
公開された7月のFOMC議事要旨で
既に利下げを示唆する内容が
書かれていたのも要因。

ジャクソンホール会議でも
その内容に沿った話をするだろうと
既に内容織り込み済みだったので
思ったほど反響がなかったのでは
ないかと思われます。

 

通常であれば金利が下がると
金相場は上昇する傾向にあります。

最高値を更新したとはいえ
思ったほど伸びなかったのは
利下げが実現されない限りは
FRBを信用できないから…
ってのもあったのかもしれません。

 

更に6月までゴールドを
買い増し続けていた中国ですが
7月には輸入量が激減。

金価格が高い状況にあるのも
輸入量減の一因かもしれませんが
それによってイマイチ金相場は
盛り上げに欠けるものとなりました。

 

では9月のFOMCでどれほどの
利下げが行われるのかってのが
次の焦点になってくることに。

9月の利下げ幅、今後の下げ予定で
今後の動向は大きく変わりそうですが
利下げが行われる以上、ドル建ては
まだ最高値を更新しそうではあります。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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