使いまくる宝石と使いまわす貴金属

2386 Gold

会社を掃除していたら
とてつもなく古いDMが
ポロっと出てきましたね。

何十年か前に同業者と一緒に
開催したイベントのDMでして
裏面にはその全スタッフの
顔写真が載ってました。

これだけでもなかなかの
インパクトあるDMですし
お客様からすればスタッフの顔が
あるので分かりやすいかも。

残念ながら白黒写真だったので
少し間違えれば暗い印象の
写真にも見えますが…。

で、そのDMですが
ハガキサイズの中開きでしたが
開くとズラッと書かれてたのは
商品名と価格の一覧。

商品写真は掲載されておらず
文字しか書かれてなかったので
今ではなかなか見ないスタイル。

赤文字で値引価格があったり、
割引率などがドーンと書かれた
昔ながらのDMでしたね。

ただ、見て思ったのが
商品写真や情報が掲載されてないので
確信はできないことではあるけど
安い物は安いなぁ…と。

特に宝石がついてない商品は
今よりもかなり安いとは感じました。

たとえば、K18地金イヤリングは
3,000円のものから5,000円のもの。

重量が書かれていないので
微妙ではあるのですけども
18金でこの価格は今で作るとなると
めちゃくちゃ小さいサイズ。

1グラムにも満たない
微量なものになるでしょうが
身に付けれるかどうかのレベルで
ビックリしましたね。

逆にそんなに変わってないのが
大ぶりの宝石が付いたジュエリー。

これも詳細がなかったので
微妙なところではありますが、
1ctのダイヤモンドリングが
170万円ほどの商品がありました。

恐らくは当時の地金相場が
今よりも安かったので宝石がない
ジュエリーは安かったのでしょうが
DMのデザインと併せて、価格の
時代差も感じた次第です。

宝石と貴金属の価値

ジュエリーというのは
天然宝石と貴金属の組み合わせで
構成されるアクセサリー。
（貴金属のみのもあります）

なのですが、この宝石と
貴金属というのはどちらも
高価な物として取引されてるけど
価値の決まり方は異なるもの。

日々数円単位で相場が変動する
貴金属に比べると宝石はそこまで
大きな動きがないんです。

これは市場取引の有無で
起きているのですが貴金属に関しては
世界にある市場で日々値付けがされ
売買取引が行われています。

ただ、宝石は一部を除き全てが
このように取引されるワケでなく
鉱山で採れてお店に並ぶまでの
要所要所で手数料が上乗せされるもの。

投資的な要素がある貴金属に対し、
宝石は物販要素が高いのです。

では、他の物価と同様に値段も
上がるのでは…ということですが
確かにその影響もあります。

ただ、燃料高騰といえど
かさばらないないので、どちらかというと
鉱山など供給量に依存する傾向。

そのため、稀少性がめちゃくちゃ高い
ピンクダイヤモンドなどのカラーダイヤは
これからも価値が上がる可能性が高い
…なんて言われています。

ジュエリーを売却された方から
よくこんなことを言われます。

”買ったときは高かったけど
売ってしまうとあまり高くないですね…”

ジュエリーはどうしても加工費が
掛かってくるし、宝石の換金性が悪いので
そう思われても致し方のないこと。

宝石は使いまくるアイテム…
貴金属は使い回すアイテム…
似ているようですがこのような
認識を持った方がいいのです。

宝石はリサイクルできませんが
貴金属は溶かしてしまうことで
お金に換金できたり形を変えて
使うことができるので。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(3/20)の貴金属価格】
　ゴールド：9,303円/g（-11）
　プラチナ：4,667円/g（+28）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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