3559 Gold
世界の金融市場を牽引する
ウォール街で長年信じられてきた
投資の常識が覆ろうとしています。
その震源地となったのは、
金融大手モルガン・スタンレーの
最高投資責任者マイク・ウィルソン氏が
提唱した新しい資産配分のモデル
「60:20:20」戦略です。
これまで、機関投資家や
個人の資産運用におけるセオリーは
株式60%、債券40%という
「60:40」ポートフォリオでした。
景気が良い時は株式が値上がりし、
景気が後退して株が下落した時には
安全資産である国債(債券)が
買われて値上がりする。
この株式と債券の逆相関の関係を
利用してリスクを分散するのが、
ウォール街の鉄則だったのです。
しかし近年、記録的なインフレや
急激な金利上昇によって、この神話は
崩壊しつつあったのでした。
株価が下落する局面で、
頼みの綱である債券までもが
同時に暴落するという事態が頻発。
アメリカでは財政赤字が膨らみ続け、
法定通貨や国債の信用が揺らぐ中、
モルガン・スタンレーは従来の
債券枠(40%)の半分を削減。
株式60%、債券20%、そして
金(ゴールド)20%にするべきだという
革新的な方針を打ち出したのでした。
これは単なる一時的な
思いつきではありません。
金を有事の際の避難先だけでなく、
株式の成長を補完し、インフレや
法定通貨の価値下落から強固に守る
アンチ・フラジャイル(※)な中核資産として
高く評価したのです。
※抗脆弱性:ショックを吸収してさらに強くなる性質
これまで機関投資家の間では
金は金利を生まない…と
敬遠されがちな存在でした。
しかし、国家の借金で成り立つ債券に
すべてを託すリスクが限界に達した今、
ウォール街の巨大なマネーが、
自国の国債を削ってまで実物資産である
金へと本気でシフトし始めています。
ペーパーアセットだけであった資産が
実物資産へも介入していく。
これこそが潮目が完全に変わった
金融界のリアルな現在地なのです。
金を持つ意味と現代の最適な保有割合
では、個人の資産運用において、
金はなぜ必要なのか?、そして
どれくらいの割合がいいのか?
結論から言えば、ポートフォリオに
純金が必要不可欠な最大の理由は、
カウンターパーティ・リスク
(取引相手の債務不履行リスク)が
限りなく低い唯一の金融資産だから。
株式は企業が倒産すれば紙切れになり、
債券(国債)も国が破綻したり
激しいインフレが起きれば、その実質的な
価値が吹き飛ぶ可能性もあります。
誰かの借金や信用という土台で
成り立っているペーパー資産の弱点が
露呈する中、地球上の限られた資源で
誰の信用にも依存しない実物資産を
組み込むことはひとつの防衛策。
メインの資産ではないとしても
ポートフォリオのひとつとして
入れることはリスクヘッジとして
重要なことなのです。
では、その保有割合は
どれくらいがいいのでしょう?
かつて、資産運用の世界では
金は利息を生まない保険だから、
持っても資産全体の5%程度
というのが専門家の通説でした。
金に精通した方達であれば
10%~15%といったところ
でしょうかね。
だからこそ、今回
モルガン・スタンレーが提唱した
金20%という数字は極めて異例であり、
いかに現代の金融システムと法定通貨の
価値が危機的状況にあるかを如実に
物語ったものであるかということ。
もちろん、投資の最適解は
ご自身の年齢や総資産額、
リスク許容度で異なります。
しかし、株や現金のみの
ポートフォリオが脆弱性を抱える今、
資産防衛の強固な土台として
インフレや通貨下落のリスクを
重く見るなら20%は理にかなった戦略。
これまではお守りや保険感覚で
持っていればよかった金が、今や
ウォール街のトップ機関投資家ですら
資産の5分の1(20%)という現状。
この「60:20:20」という
新たな常識をヒントに、ご自身の
ポートフォリオにおける金の比率を
見直してみてはいかがでしょうか。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(6/3)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:25,516円/g(-19)
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