ホワイトゴールドのリペアが面倒な背景

投稿日:

2264 Gold

 

HP経由で問い合わせがあり
リングのサイズ直しをお受けしました。

サイズ直しと言っても
通常のリングとはちょっと違った
デザインもののリングでした。

どうやら他店では高かったり
断られたりされたようでして
弊社へいきついたようです。

 

事前にどんなリングか
教えていただいたので職人と話し
問題なくできることを確認。

そんなやりとりをお客様と
行った上でお預かりしました。

 

どんなデザインリングかというと
カルティエのラニエールリング。

リングはリングなのですが
ところどころに切れ目が入っており
職人からするとサイズ直しが
ちょっと面倒なデザイン。

恐らく正規店でお願いすると
断られて買い替えをオススメされる
そんな感じがしましたね。

 

ブランド品なのでただでさえ高額、
シルバーならまだしも今回は
18金ホワイトゴールドだったので
買換えとなるとウン十万円。

それがサイズ直しで行えば
数千円でできるワケなので
それなら安い方で済ませますよね。

 

ちなみに今回のリング素材は
ホワイトゴールドのサイズ直しでしたが
この素材はなかなかの厄介者。

というのもホワイトゴールドは
サイズ直しの際に切断した場合は
薄い切れ目が入ることがあります。

 

サイズの変更次第では切断せず
対応することができるのですが
今回はサイズを5番アップなので
さすがに切断せざるを得ない状況。

もちろんお預かりする際に
注意点としてお伝えしましたが
今回は職人の技術が勝ったので
目視で見えないくらいで済みました。

 

サイズ直しをしたのか!?
って検品時に思うくらいだったので、
綺麗にサイズを直せて良かったです。

 

 

ホワイトゴールドの割り金

ホワイトゴールドというのは
リングをサイズ直しする際には
職人泣かせな素材でもあります。

というのも先ほどお伝えしたように
お直しするサイズによっては一度
リングを切断する必要があります。

そして、付け足したり、
削ったりしてご希望のサイズに併せて
調整して最後には溶接して繋げる
…といった工程になります。

 

ただ、ホワイトゴールドは
金(ゴールド)と銀やパラジウム、
ニッケル等といった白金色の貴金属を
混ぜ合わせて作られる合金。

一般的には75%金に対して、
25%のパラジウムで作られますが
このパラジウムの量というのは
お店によって異なることがあります。

というのも、25%のパラジウムは
銀とパラジウムを足して25%に調整した
ホワイトゴールドを使う業者もいます。

 

ジュエリー業界用語に
割り金という言葉があります。

この割り金というのは
貴金属の品位や色調を満たすために
添加する金属のことを示します。

今回のホワイトゴールドだと
金に対して、添加する貴金属である
銀やパラジウム、ニッケルが割り金です。

 

この割り金についてですが
特に明確な決まりはないので
何を割り金にして、どれだけ使うかも
そのジュエリーを製作する業者次第
…ということになります。

そのため、リングのサイズ直しで
サイズを大きくする場合には
割り金を増していく必要があります。

そうなると、作ったときと同じ
割り金を使って、地金を足さないと
増した分の色味が若干変わったり、
切断面の溶接部分に違和感を感じる
…といったこともあるのです。

 

特にパラジウムに関しては
この数年でプラチナよりも金よりも
高騰している状況が続いてます。

ジュエリーを作る方としては
割り金のパラジウムを減らせば
同じホワイトゴールドであっても
安く作れる経済的事情があります。

そういった背景があるので
ホワイトゴールドのジュエリーは
結構厄介だったりするワケです。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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