なぜジュエリーには18金が使われるのか?

投稿日:

2969 Gold

 

先日ジュエリーの買取を
させていただいたお客様から
質問をいただきました。

ジュエリーってよく
18金が使われますけど
なんで18金なんですか?

 

その方のおっしゃる通りで
ジュエリーで使われる金の
純度は18金がメイン。

たまに純金製や14金も
あるのですが、ほとんどは
18金で作られたものばかり。

そもそも純度を下げる
必要もないんじゃいのか?
そういった意図もあっての
質問ではありました。

 

18金というのは24分率で
表された純度を指します。

なので75%の純金と
残りの25%は違う金属を
混ぜた合金ということ。

この18金という合金が
使われることで実はいくつか
メリットがあるんです。

 

それはメリットというのが
主に以下の4つとなります。

①硬さが出て使いやすい
②価格を抑えることができる
③加工をしやすい
④色んな色を出せる

純金はとても柔らかい
素材なので、ある程度固さを
出さないと加工しにくいもの。

 

そして、ジュエリーといった
身に付けるアイテムにおいても
柔らかいと変形しやすいので
固くする必要があります。

更に純金以外に混ぜる
25%の金属の選択によって
ホワイトやピンクといった
他の色味を出すことができます。

 

18金は純金に比べると
含有量が減るので価格も
抑えることができます。

そのため、金銭的にも
加工しやすいメンテナンス性、
色味を楽しめる見た目などで
重宝されやすいワケです。

22金や20金、14金でも
実現はできますがちょうどいい
塩梅が18金なのです。

 

 

硬さによって使い用途も

とはいえジュエリーでも
18金しかないかというと
そんなことはありません。

純金もあれば、22金や14金、
10金が使われることもあります。

最近では5金という、
かなり低い純度のジュエリーも
販売されております。

 

では18金以外の合金が
どういうシチュエーションで
使われているのか?
今回はその辺りをお伝えします。

まず、純金や22金、20金など
18金より純度の高い合金ですが
これは中東やインド、中国で
よく使われている純度です。

なぜ純度が高めの合金が
採用されているのかというと
色味と資産性の観点から。

 

純金は黄金の輝きを放ち
純度が下がるほど色が薄まり
黄色っぽくなっていきますが
濃い黄金色を好む地域。

そして、純度が高いほど
含有量が多く価値も高まるのが
好まれている要因なのです。

ジュエリーだけでなく、
置き物などの工芸品においても
高純度のものが多いのです。

 

そして、逆に純度が低いものは
素材として固くなっていくため
ピアスによく使われます。

特にポストタイプのピアスで
使われることが多いのですが
棒が折れてしまうとピアスとしての
機能を損なうことになります。

そのため、14金や10金が
採用されることが多いのです。

 

また、純度が下がることで
安く製品化できるというのも
背景にあります。

ゴールド以外の金属が多く
含まれてしまうので
金属アレルギーや変色といった
デメリットがあります。

安いというメリットはあれど
見た目を損なってしまったり
価値が落ちるというのが
低純度の弱みでもあるのです。

 

最近は金価格の高騰により
ジュエリーの価格も上昇中。

なので今までは無かった
5金といったかなり低純度の
ジュエリーも出てきました。

あまり低すぎるともはや
金製品と言っていいのか
微妙な気もしますけどね。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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