3340 Gold
もう10月が終わりますが
2025年の金市場というのは
本当にここ数十年で記憶に
ないくらいある意味面白い相場。
特に10月はドル建て金価格が
史上初の4,000ドルを突破して、さらに一時
4,300ドル台まで駆け上がりました。
国内価格も23,000円台という、
想像できなかった水準に到達。
毎日価格を見るたびに
「これは時代が変わったな」と
実感したことも多かったです。
でも、これって単なる短期的な
過熱相場なのでしょうかというと
私はそうは思いません。
むしろ、この激しい値動きの裏側で、
金市場の構造が大きく変わり始めている…
そのサインだと見ています。
金価格上昇を支えているのは、
単一の材料ではありません。
特に今年に入ってからは主に
2つの強力な要因が絡み合って
いるように思います。
ひとつめは、地政学リスクと
通貨への根本的な不信感。
ロシアによるウクライナ侵攻は
もうあっという間に数年経過し、
中東情勢も落ち着く気配なし。
こうした地政学リスクがある中で、
更に深刻なのが先進主要国の債務問題で
アメリカも日本も、国の借金は
かなり大規模な数字となっています。
通貨の価値が希薄化していく…
と警戒し始めている投資家は多く、
物理的に存在する現物商品であり
誰かの借金証書でもない金という
実物資産に資金が向かっています。
これは単なる一時的な避難先でなく、
通貨システムそのものへの構造的な
懸念から来ている動きなのは明らか。
そして、ふたつめは、世界各国
中央銀行による脱米ドル戦略。
新興国を中心に、各国の中央銀行が
外貨準備を米ドルから金へとシフトする
そんな動きを加速させています。
この中央銀行の買いは一過性の
トレンドではなく、国家戦略レベルの
長期的な方針転換でもあります。
つまり、これから何年も
高水準が続く可能性が高いのです。
そして、この構造的な需要が、
金価格の強固な下支えになっている
ということが言えるワケです。
株高で金も高い…異例の展開
これまでの定説でいくと
金と株式市場は逆相関、つまり
株が上がれば金は下がり、
株が下がれば金が上がるという
関係にありました。
株は安全資産である金に比べ
利益を取りやすい商品。
なので、これまでは
どちらか一方に資金が流れる
シーソーゲームのような関係でした。
ところが今年は、
株価が好調な局面でも
金価格が上昇するという、
教科書を破るような展開。
これが何を意味してるかというと、
単なるリスクヘッジ商品だけでなく
インフレ対応と資産保全のために
主要な代替投資先として完全に
注目されたということ。
つまり、株式や債券といった
メジャーな金融資産だけでは、
資産を守りきれないかもしれない…
と考える投資家が増えたということ。
これまでを一転する
市場構造の転換こそが、金価格を
高め、強気基調を維持している
最大の理由だと思ってます。
先週は過去最大の急落に転じ、
更に大きなボラティリティを
出してしまいました。
ただ、翌々日には国内小売価格が
再びプラスに転じて、押し目買いの
意欲が確認されてい状況。
これ、何を示しているかというと、
強気相場における健全な調整であり
まだ必要とされている存在である
といっても過言ではないかと感じた次第。
金は危機とインフレの時代のヘッジ資産で
目先の価格変動に一喜一憂するのではなく、
需給や経済指標などをファンダメンタル的な
視点で見ていく必要があります。
2025年の金市場は単なる
高値更新の年ではなく、今まで以上に
”金の役割そのものが変わり始めた年”
となったのではないでしょうか?
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(10/29)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:21,401円/g(-186)
プラチナ:8,714円/g(+63)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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