円安になると金（ゴールド）は売り時と言われる理由

2214 Gold

円安が更に加速する雰囲気、
というのが先週開催された
FOMC（米連邦公開市場委員会）を見て
直感で思ったことです。

ここでは、かねてから
市場予想されていた政策金利の
利上げが注目されてました。

インフレ対策として
ずっと行われ続けている
政策金利の利上げ。

そんなアメリカでの
落ち着かないインフレに
どこまで対抗するのか？

今回はどれだけ政策金利を
上げていくのか？が、かなり
注目されたFOMCでした。

ということで日本時間で
午前3時過ぎに行われたFOMCは
予想通りの0.75ポイント利上げ。

今回で3回連続となる
0.75ポイントの金利利上げは
パウエル議長の方針通り徹底的に
インフレと立ち向かう意気込み。

また0.25ポイントでなく
その3倍にもなる利上げなので
今後も積極的に利上げをしていく
…そんな匂いを感じたのは
私だけではないかと思います。

そんなワケでアメリカの
政策金利が上がるとドル円の
為替にも影響が出てきます。

それがこの数ヶ月を通して
出てきている円安現象。

金利が上がるってことは
そこへ投資するための資金が
作る際に他の資産を売って
ドルに投資するということ。

で、その資産の売りにおける
標的となっているのが日本。

日本の黒田日銀総裁は
兼ねてから金融緩和の継続を行い
この度のFOMC後の会見でも改めて
緩和は緩めない…という話でした。

こうなるとこの数ヶ月の
動きと全く変わらないので
これからも円安に動く可能性が
高くなっているということ。

もちろん100%こうなるかというと
断言はできませんが、可能性としては
高い方ではないでしょうか。

あとはこの円安が
どこまで進んでいくのか？！
…って感じですがちょっと前まで
130円/ドルで大きく言われたのが
今では140円台/ドルですからね。

円安になると円建ては上がる？

先日ご来店されたお客様から
こんな質問をいただきました。

”円安は金が売り時”って聞きますが
なんで円安になってしまうと
金は高くなるんですか？

これは何かの週刊誌に
書いてあった文言。

ただ、その雑誌には円安だと金が
なぜ高くなるか？ということに関して
詳しい部分が書かれてなかった様子。

なのでこのような質問を
いただいた次第です。

円安になると外国から仕入れる
商品は高くなるってことなので
金相場も高くなります。

そのため、円安傾向だと
金（ゴールド）は売り時だと
伝えていたものだと思われます。

もちろん、その通りなのですが
なぜそうなるかをもう少し
踏み込んでお伝えしたいと思います。

円安になると金価格が
上がりやすくなる傾向になるのは
こういった計算式があるため。

【円建て金相場計算式】
ドル建て金価格（オンス）÷31.0135（グラムへの変換）×為替（ドルから円への変換）＋消費税等の手数料

数式を見るとお分かりでしょうが、
為替というのは円建て金相場を
算出するに当たって積算となります。

つまり、円安になればなるほど
掛ける数値も上がっていくので
円建て金相場も比例して高まります。

1ドル130円のときよりも
1ドル140円の為替での積算の方が
数値も高まるってことです。

ただし、円安になれば
絶対に円建て相場も上がる
ということではありません。

なぜなら、為替を掛ける前に
ドル建ての金相場があるため。

いくら円安になって
為替の数値が上がったとしても
ドル建ての金相場が安ければ
一概に計算式の結果が高まるとは
100%言い切れないのです。

確かに円安になると
金（ゴールド）は売り時ですが
あくまでも可能性の話。

もしもドル建ての金相場が
大きく下がってしまうことになると
いくら円安になったところで
相殺されるかもしれません。

なので、為替だけでなく
ドル建ての価格も追っておくことが
重要ということですね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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