3596 Gold
先日、時計の買取依頼を
いただきました。
お持ちいただいたのは
海外製のブランド時計でしたが
いわゆるメジャーなブランドではなく、
ちょっとマイナーなブランド。
お客様のお話を伺うと、
”他のお店に持ち込んでみたけど
買い取ってくれなかった。
査定してもらったけど二束三文だった”
ということでした。
ブランドがマイナーだから
断られたのかと思いきや、お品物を
拝見して、他店でそのように言われた
本当の理由が分かりました。
それは時計の裏蓋に打たれていた
刻印にありました。
裏蓋には18Kという刻印が
打たれていました。
貴金属業界ではこれをいわゆる
あとK(あとケー)と呼びますが
K18というようにKが数字の前にくる
まえKならどこでも買い取るでしょう。
ただ、18Kのように数字の後に
Kがくる刻印の場合、買取をお断りしたり
数百円で買い取るお店も少なくありません。
なぜアトKが警戒されるのか?
それは、アトKの刻印が
打たれている品物の中には、実際の
金の純度が18金に満たないものや、
メッキ品である可能性があるため。
実際に当店でも、過去に18Kと
刻印されたネックレスを査定した際
X線検査装置を使って成分を調べると
金が全く含まれていない…
なんてこともありました。
金相場が高騰している昨今、
買取店側も査定は慎重になっており
リスクを避けるため、アトKは買取不可と
しているお店もあるのかな…と。
しかし、今回の時計に関しては、
当店のX線検査装置を用いて分析を実施。
結果、18金の基準を満たしており、
全く問題のないお品物でした。
表面的な刻印だけで判断して
買取を断られてしまったり、
本来金なのにメッキと買い取られるのは
非常にもったいないことですからね。
途上国ではいまだにアトケーも…
この18Kなどのあとケー刻印ですが、
なぜこのような刻印が存在するのでしょう?
結論から申し上げますと、
こうした刻印は海外で作られた製品に
非常に多く見られる特徴でもあります。
金の純度は、一般に
24分率で表されます
純金は24カラットなので
K24、日本では純金と表記。
その一方で純度が低い18金は
含有率が18/24、つまり75%なので
750と刻印されるのです。
時計の世界では、スイスをはじめとする
ヨーロッパ製のいわゆる舶来時計が
長い歴史を持っています。
そうした海外で作られた時計ケースや
ジュエリーには、古くからアトKの刻印が
使われることがごく一般的でした。
最近は750に刻印が変更されるなり
あとケー刻印はだいぶ減ってきたものの
途上国で作られる物では相変わらず
あとケー刻印だったりします。

ご自宅に眠っている親の世代から
受け継いだような時計やジュエリーだと
まだこのあとケー刻印の品はまだまだ
たくさん紛れてる可能性があります。
ただ、今回の時計のように、
表面的な刻印だけで査定されると
本来の資産価値を引き出せません。
金は価値がゼロにならない実物資産ですが、
その価値を現金化する出口において、
正しく評価できる相手を選ばなければ
全く意味を成しません。
あとケーだからといって必ずしも
偽物や粗悪品というワケではありません。
X線検査装置のような機器を備え、
深い知識と経験を持つ信頼できる店を選ぶ。
表面的な情報に惑わされず本質的な
価値を見極めるお店と付き合うことは
資産防衛にも繋がるのです。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(7/10)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:23,843円/g(+243)
プラチナ:9,454円/g(+124)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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