プラチナは自動車業界予測から見極める

2318 Gold

先日来店されたお客様から
こんな相談を受けました。

テスラの株が落ちてきてるけど
今売った方がいいか、それとも
株価が上がるのに期待するか…。

電気自動車メーカーの
テスラ社ですがこの1年で
株価が大きく下がりました。

1年前の株価は一時
400円/株だったのですが
今では100円/株台。

1/4まで株価が下がったので
これ以上下がってしまうのか、
それとも今後の巻き返しに
期待して売らずに持っておくか
…そんな相談でした。

昨年のテスラ社は生産台数、
納車台数共に過去最多を突破。

目標に届かなかったものの
決して会社の状況としては
悪くはなかったとは思います。

ただ、今年の年始には
10%以上急落したのですが
これにはいくつか理由がありました。

その理由としては

・成長しきってしまったため、
　需要が低迷傾向にある
・CEO（イーロン・マスク氏）による
　テスラ株売却、Twitter買収
・物流の悪化によって、
　生産・納入台数が悪化

などがありました。

イーロン・マスクといえば
テスラというイメージでしたが
最近はTwitter買収の件もあって
印象が薄れてきてはいます。

テスラよりもTwitterの
経営に時間を割き始めているので
将来に対する懸念も感じざるを
得ない状況ではありますね。

ちなみに電気自動車として
名を馳せたテスラ社ですけども
この電気自動車、他社も続々と
販売に向けて動き出してます。

フォルクスワーゲンにBMW、
メスセデスベンツやアウディなど
欧州系メーカーはこの電気自動車に
注力しており生産台数を伸ばしてます。

技術進化の早い自動車業界、このままだと
電気自動車＝テスラという構図も崩れ、
株価に影響するかもしれませんね。

どうなる？自動車によるプラチナ需要

徐々に増えつつある電気自動車、
広島でもようやくここ最近は
テスラ社の電気自動車を見る機会が
増えてきたように思います。

そして、他の外車でもSNS等で
電気自動車のアピールを高めており、
近未来的なデザインの車を
見るようになってきました。

数年前まで電気自動車なんて
普及するのかね…と思われたけど、
刻一刻と進んでいるのかもしれません。

そんな情勢となると、弊社で
プラチナを売買するお客様も
今後の自動車業界の動向が
気にするようです。

というのもプラチナは
自動車から出る排ガスの
浄化媒体として需要があるため。

最近はハイブリッド車が目立ちますが
ガソリン車やこのハイブリッド車は
プラチナやパラジウムが使われます。

ただ、これらのシェアが低くなり
電気自動車が出てくるとなると、
プラチナの需要が沈むことに…。

そうなるとプラチナ価格も
下がる可能性があり、今持ってる方、
これから買おうとする方からすると
気になってしまうワケです。

ちなみに電気自動車の需要が
今後どれぐらい高まるかというと
2030年で世界で約3割と予想。

これはカウンターポイント社という
調査会社が発表したデータですが、
日本では約2割、中国では約5割が
電気自動車になると予想されてます。

【カウンターポイント社レポートサイト】

Counterpoint Research

One in Two Cars Sold Will Have Electric Powertrain by 2030

https://www.counterpointresearch.com/electric-vehicles-forecast-2030/

China is leading the global electric vehicles market, followed by Europe and the US. However, EV penetration was still below 10% of global PV sales in 2021.

ただ、そんな電気自動車に対し
これから需要が高まるのでないか！
…と言われているのが燃料電池車（FCV）。

イーロン・マスク氏がこの
FCVをディスったこともありますが
もしも水素社会を目指すとなれば
水素が燃料となるFCVの需要が高まる
という可能性も否めません。

先ほどのカウンターポイント社の
レポートでも2030年のFCV普及予測は
たったの0.7%でした。

ただ、このFCVには
電気自動車では需要の低い
プラチナが必要となります。

なぜならばFCVは水素を
燃料とする自動車なのですが
その水素を精製するのに
プラチナが必要となるため。

2030年の普及率が低い要因は
水素ステーションなどの燃料を
供給する場所が困難であるため。

今では高速道路のSAや
コンビニで電気自動車の充電場所を
見るようになりましたがFCVでは
水素を充電する環境が必要であり、
それには莫大な時間とお金が必要。

その普及が2030年には困難である
と言われているのですが、もちろん
それは時間の問題な気もします。

ひょっとしたらプラチナも
水素社会に必要とされる存在なので
長期運用を視野に入れておけば
価格高騰も可能性のひとつとして
あり得るかもしれませんね。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you.

【本日(1/11)の貴金属価格】
　ゴールド：8,825円/g（+38）
　プラチナ：5,134円/g（+3）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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