3619 Gold
先日クルーガーランド金貨を
ご売却にお見えになったお客様。
純度91.67%(22金)で作られた
この金貨は、かつて世界中で一世を
風靡した南アフリカ共和国発行の
地金型金貨でもあります。
お客様に売却の背景を伺うと、
まとまったお金が必要になったから…
という理由だけではありませんでした。
”このクルーガーランド金貨は、
昔に比べてすっかり見かけなくなった。
流通量が減っているから、このまま
持っていると将来もっと価値が落ちる
(買取条件が悪くなる)のでは?”とのこと。
実際、このお客様のご懸念は
的を射ているところはあります。
1980年代以前、日本の金貨ブームの
火付け役といえば間違いなくこの
クルーガーランド金貨でしたが、
アパルトヘイトによる輸入自粛などで、
日本国内での流通量は激減。
現在、中古品として買取に
持ち込まれることはあっても、
新しい年度に鋳造されたものを
店頭で見かける機会はありません。
コイン専門店の野口コインさんなど
ごく一部の限られた店舗でしか
新品が扱われておりません。
現在も南アフリカ本国では
毎年発行され続けています。
ただ日本国内での需要と流通量が
このまま縮小し続ければ、将来的に
地金型金貨としての適正な流動性が
維持できなくなる恐れがあります。
希少なアンティークコインとして
一部のコレクター間で取引される道が
ないわけではありませんが、一般的な
地金商での買取レートは、現在主流の
金貨より悪くなる(スプレッドが広がる)
リスクを孕んでいるのです。
その出口戦略の危うさを察知し、
売却に踏み切ったお客様の判断は、
資産防衛の視点から見て
理にかなったものでした。
安定性はマイナーよりメジャー
このお客様の売却エピソードは、
金貨で資産運用をする際の
本質を突いたものではあります。
金貨を実物資産として
運用する上で重要なことがありまして
それは市場における流通量。
もちろん、趣味としての収集を
楽しみたい方や、将来的な値上がりの
一発逆転といった投機的要素を求めるなら
必ずしも流通量が大事とは言いません。
発行枚数が限定された記念金貨や
歴史的なアンティークコインに
手を出すのもひとつの選択肢でしょう。
記念金貨やアンティークコインは
金そのものの価格よりも高額で売買される
プレミアムがつくことがあります
しかし、それらは買い手の嗜好や
時代の流行によって価格が左右されるため
危機に備える守りの資産としては非常に
不安定な一面も持っていることを
把握しておかなければいけません。
国際的な金相場に連動し、
安定的に取引したいのであれば、
選ぶべきは地金型金貨です。
地金型金貨は、金地金の時価に
製造コストや流通コストなどの手数料を
加算した価格で売買されるため、
相場の透明性が他の金貨に比べて
高いのが特徴です
とはいえ、地金型金貨であっても、
先ほどのクルーガーランド金貨のように
国内での流通量が乏しい銘柄は、
いざ現金化しようとした時に思わぬ
目減りが発生する罠もあったりします。
そのため、無難な資産運用として
金貨を運用するのであれば、圧倒的な
流通量とシェアを誇る銘柄がいいということ。
その銘柄として代表的なのが
世界三大金貨と言われる以下の銘柄。
・メイプルリーフ金貨
・ウィーン金貨ハーモニー
・カンガルー金貨
金投資は買って終わりの
資産運用ではありません。
ご自身やご家族がいざ売却する際、
適正価格で買い取ってもらえる
流動性が担保されていて初めて、
資産としての役割を全うします。
マイナーな銘柄に気を取られず、
流通量の多い王道の金貨を
地道に保有し続けること。
昔、買われたものであれば
致し方ないにしても今後金貨を
運用するなら重要なことなのです。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(8/2)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:22,896円/g(+0)
プラチナ:9,501円/g(+0)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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