中国インゴットに刻印されている千足純條と数字の意味

投稿日:

2353 Gold

 

とあるインゴットを
買い取りのために預かりました。

細長いそのインゴットは
どこか見慣れないものでして
刻印も日本語ではないもの。

 

持ってこられた方の話を
聞いて納得したのですが
やはり日本のものでなく中国製。

どうやら中国人の知り合いから
かなり昔にもらったものだそうで
それを売却に…とのことでした。

 

中国製のゴールドを見たのは
過去にパンダ金貨くらい。

インゴットを見たことなかったので
色を見る限りゴールドとは思ったけど
刻印を色々見ると初めて目にする
情報もあり、驚きは多かったです。

 

恐らくインゴットを製造した
企業っぽいブランド刻印はあり、
他に純度刻印もありました。

そして、日本や他の海外インゴットと
ちょっと違った点というのが
2つほどあったんです。

その2つというのが
・裏面にも刻印が入っている
・重量の単位が異なる
というもの。

 

弊社で販売している
田中貴金属工業のインゴットや
スイスバンク、SBC等といった
海外ブランドのインゴット。

これらは通常、表面だけに
ブランドや重量、純度の刻印が
施されてますが、裏面は何も
刻印は入っていません。

ただ、今回お預かりした
インゴットには裏面にも
表面と同じような内容の刻印が
施されていました。

 

で、もうひとつの重量ですが
最初インゴットを見た時に
「あれ?重量刻印がない?!」
…と思ってしまいました。

ただ、重量刻印は入っており
その刻印は「5000」というもの。

単位が刻印されてませんでしたが
これは中国・香港・台湾で特有の
重量単位だったそうです。

 

 

中華圏での重量単位

日本国内において重量単位は
グラム(g)が採用されてます。

体重など様々な重さの単位に
採用されてますが、ゴールドでも
インゴットはこのグラムです。

ほとんどの国ではインゴットで
グラムが採用されているのですが
これは質量の基本単位であるため。

 

しかし、当然ながら国によって
採用する単位は自由に決めれるワケで
グラムを採用してない地域もあります。

また、今は基本単位のグラムを
採用していたとしても、かつては
違う単位を使っていたこともあるので
古い商品ならばグラムが使われてない
…といった可能性もあります。

中国や台湾、香港など中華圏では
色んな重量単位が採用され
時代によって定義も変化しました。

 

そんなインゴットの重量単位の
ひとつとして採用されていたのが
日本でも扱われていた”両”。

これは日本の江戸時代において
通貨単位として使われてましたが
中華圏内では”兩”として重さを
計る単位に採用されました。

で、1兩は現在の定義では
50gではあるものの台湾や香港、
また中国もその昔は37.5gとして
扱われていたようです。

 

つまり、5000の単位が
兩であるならば、187,500g。

今回のインゴットを計ると
187gほどだったので、恐らく
小数点が省かれ”5000”と刻印された
ものではないかと思います。

日本や欧米のインゴットで
見慣れたグラム表記からすると
紛らわしくはありますね。

 

 

中国での純度単位

今回お預かりしたインゴットには
9999や5000といった数字が
刻印されておりました。

5000は重量ということで
9999はフォーナインかな…
とも思いましたが中華圏では
千足という純度単位が使われる地域。

この千足というのは
純度99.9%のゴールドという
意味を表す言葉でもあります。

 

そして、今回のインゴットで
”千足”の下に刻印されてた”純條”は
ピュアバーという意味でもあり
純金ということでもあります。

つまり、”千足純條”が
純度を示す言葉であるということ。
(結局、9999が何かは分かりません…)

 

日本ではゴールドの純度として
1000分率や24分率がありますが、
中国には足金という独自の
純度単位が存在しております。

足金には万足金・千足金・足金と
3種類あり、それぞれの意味は
・万足金:K24相当
・千足金:K21.6~K22相当
・足金:K20相当

ただ、これは相当とあるように
大まかな括りとして使われたもので
現在は万足金が99.99、千足金が99.9と
使われている状況ではあります。

今回のインゴットに刻印された
純度は”千足純條”という言葉を
確認すれば良かったのです。

 

ただ、当然ながら純度刻印を
鵜呑みにしていいかというと
そんなことはありません。

中国では刻印があっても
メッキ品など偽物の商品も
結構市場で見ることがあります。

弊社では純度を計測する
機械があるので金地金であることを
確認した上で買い取ってます。

 

中国といえばパンダ金貨も
地金型金貨として流通してますが
こちらの金貨もメッキ品が
日本で一時期横行しました。

中国を信用しないワケではないけど
高価な物である以上はその品質が
確かな物か怪しんだ方がいいですね。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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