めっき品チェックは刻印の網羅から!

投稿日:

953 Gold

 

突然ですが問題です。

この冒頭の写真ですが
K18と刻印されていますが
果たして金製品として
買取りできるかわかりますか?

 

 

専門家であれば先ほどの画像を
見れば答えは分かります。

 

 

と、この問題を出したのは
ちょっとしたワケがありまして、
実は先日仕事でやらかしたのです。

 

お客様からお買取用にと
預かった18Kの刻印が
入った金色の腕時計。

以前、別の時計店で
電池交換をしたときに
壊されてたようでもう使わない
ってことでお預かりしました。

 

時計も金製なら分解して
バラバラにし、
リサイクル用に
買い取りしますが
とある刻印を
見落としてまして。。。

 

で、そのために
メッキ品であるにも限らず
買取できますよ~
とお伝えしてしまいました。

ちなみにお買い取りするときは
X線を使った測定器を使い
純度をチェックするのですが
そこでも引っ掛からず仕舞い。

参ったものです…

 

 

金ではない要注意刻印


ということでX線測定の際
ヤスリで削って当ててみると

中身は鉄製のめっき品でした。

やはりジュエリーなど
安定した金製品でないと
お買い取りは危ないな~
と改めて感じた次第です。

 

実は今回のめっき時計
本当であれば刻印で
メッキ品であることを
チェックできたのです。

ということでブログの
冒頭の答えはコチラ↓↓

 

ELECTRO PLATED
電気めっきということで
金製品ではありませんでした。

電気めっきとは

電気めっき、またの名を電鍍(でんと)。
電流を使うめっき法で、めっきしたい物質を含む溶液、溶融塩、固体電解質からその物質を還元させ、電導性のある物体にその物質(金属など)の薄い層を形成させる。
電気めっきは、めっき対象の物体に欠けている特性(耐摩耗性、耐腐食性、潤滑性、見栄えなど)を補うことができ、小さすぎる物体の厚さを増加させる目的で行うこともある。

 

電気が通る中身の表面に
溶かした金(ゴールド)を
電流を使って張るといった内容。

 

めっき品の刻印はよく
品位(K18やK24など純度)の後に
GF(Gold Filled)
GP(Gold Plated)
などの文字が彫られます。

が、今回のように品位とは別の
箇所に刻印されることもあります。

 

このように金色の製品には
ひと目でめっき品と分かる刻印が
施されるケースが多いので
もしこれは本物か?って時は

 

全ての刻印を

網羅しましょう。

 

 

それでも

この刻印はなに?
これってメッキなの?

と不安ってことであれば
いつでもご相談ください。

正確な純度をお調べしますので!

 

 

いやぁ、まさかこんな
大事な刻印を見落とすなんて
油断しておりました。

いよいよハズキルーペの
出番なのでしょうか(笑)

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド王子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(4/12)の貴金属価格】
 ゴールド:5,057円/g(-34)
 プラチナ:3,543円/g(-16)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格

 

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