2109 Gold
先日、フィリピン大使館が
日本に対してバナナの価格を
値上げするよう要請しました。
これはスーパーなどといった
小売業界団体に対するもので
フィリピン産バナナを値上げして欲しい
という異例の要請。
これは昨今の有事による
生産性コストが上がったことで
農家の利益がほぼないため。
日本のバナナというのは
供給の8割がフィリピン産で
フィリピンにとってみれば
上お得意様ということ。
そのため、今回のような
要請に踏み切ったワケです。
ちなみに果物の中でも
このバナナというのは
戦後から何十年に渡って
ほぼ値上がりしてない果物。
オレンジやりんごは
戦後から3倍~4倍まで
価格が高騰しているけど
バナナはほぼ横ばい。
ある意味、消費者にとって
値上がりしない数少ない
食料品だったので今回の件は
意外なニュースだったのです。
とはいえこのバナナ、
半世紀に渡り同じ価格でしたが
時代によって販売価格に対する
感じ方も変わってきました。
たとえば、今でこそ
バナナ1本約100円ですけども
これに対する感じ方というのは
給料によって異なります。
2021年の日本の平均年収は
約406万円という調査結果があり
月間で表すと約34万円ほどになりますが
それに対して100円は安価です。
ただ、1970年頃の日本は
平均月収が約6万円ほどだったので
これに対して100円となると
当時では安価とは言えない食べ物。
値段は変わっていませんが
もらえる給料によっては
高く感じてしまうことです。
外貨が難しければ金で…
といったように最近は
至るメディアでインフレ傾向が
続いていると言われてます。
原材料などのコストが
上がるとどうしょうもない
ところではあります。
そんなこともあって
今後も続くであろうインフレの
対策で金を買う方が増えてます。
インフレ対策といっても
金以外にも資産の運用方法は
あるのですがなぜ金なのか?
先日こんな話をされた
お客様がいらっしゃいました。
外貨や外国債券も
いいけど売買しにくい!!
もともと資産の分散を
予定されていたお客様で
色んな商品を見てきたり
調べて来られた方。
その中で円だけでなく
ドルやユーロなどの外貨や債券を
持っておいた方がいいという
認識は持たれていた方。
ではなぜそういった
外国の資産よりも金を
選んだのかと言うと
信用リスクがない
両替所で円を外貨に換金して
現物として手元に置けます。
また銀行で預金や積立したり
証券口座で再建を購入したりと
色んな方法があります。
しかし、結局のところ
発行体は国であるがために
信用リスクが発生するもので
それなら円と同じ扱い。
為替によって価値が変わる
っていう点に関しては
金(円建て)と一緒ではあります。
ただ、金(ゴールド)は
発行体がないこともあって
信用リスクが限りなく低いので
分散するなら金を…ということ。
外貨預金にしろ積立にしろ
金融機関で対応していると
利益も株式投資と同じくらい
取られてしまいます。
同じ現物資産なので
そういった利益が出にくい
っていう点でも金(ゴールド)に
軍配が上がったのかもしれませんね。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
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