貴金属動向を抑えるならば、まずは需要を把握すること

2887 Gold

ジュエリーの卸業者が
面白い商品を提案してきた。

昔からあったような気がするが、
ありそうでないそんな商品。

それは漢字やローマ字を
ペンダントやピアスにしたもの。

漢字は文字が限られるが
ローマ字は好きに組み合わせて
自分や子供、ペットの名前に
好きな言葉で作れるもの。

実際に持ってきた商品を見ると
幹事は”愛”と”夢”、ローマ字は
”LOVE♡”というものだった。

素材は18金のみだったが
イエローとピンク、ホワイトの
3種類のバリエーションがあった。

なかなか漢字のジュエリー
って聞くと何か抵抗を感じるが
それもそのはずでインバウンド
目的に作られた商品。

タトゥーを入れるほど
一部の外国人は漢字が好きだが
そこを狙ったようなものでした。

結局のところ型さえ作れば
他にも好きな漢字は作れるが
ひとまずメジャーどころとのこと。

で、ローマ字の方は意外と
日本人にもウケが良い模様。

というのも乳児ぐらいの
子供を持つ母親がその子の名前を
ローマ字にしピアスとして使う、
そんなケースが多いようです。

子供がいるとブレスレットや
ネックレスは抱っこするときに
必ずといっていいほど
引っ張られてしまいます。

まだ太めのゴツイものなら
多少引っ張られてもいいけど
いかんせん赤ちゃんの力は
意外と強いもの。

細いネックレスだと簡単に
千切れたり取れたりするので
ピアスであれば、まだ子供に
取られる心配がないとのこと。

なのでカワイイ子供の名前の
ピアスを片方に身に付けて
買い物に行く。

そういった感じでローマ字の
ピアスは人気があるということ。

男性には難しいところですが
確かに店頭や展示会で置くと
いくつか売れるので確かにその
需要も侮れないかもしれませんね。

金需要は圧倒的に宝飾品

貴金属の資産商品といえば
ゴールド・プラチナ・シルバーが
メジャーなところではあります。

当店はシルバーこそ現在は
販売していないのですが
純金積立には対応してます。

そういった背景もあって
この3つの貴金属商品に関して
特徴を聞かれることがあります。

その上でお伝えするのが
世界需要に関するお話。

全て貴金属ではあるものの
3つは資産としてみると
特徴がバラバラな商品。

なぜそうなるかというと
需要の割合が異なるってのが
ひとつの理由にあるため。

プラチナ、シルバーは
主に工業用としての需要が高いけど
ゴールドはそうではないんです。

工業用と言っても自動車や
電子機器、太陽光パネルなど
多岐に渡るので総称してますが
それらの需要が高いプラチナ＆シルバー。

ただ、ゴールドに関しては
需要の約半分を占めているのは
工業用ではなく宝飾品。

工業用と宝飾品では
用途や市場が全く異なるので
値段の動き方も違うワケで
結果資産商品としての特徴が
違ってくるということ。

たとえば宝飾品需要が高い
国と言えば中国とインドですが
これらの国の景気が悪くなって
嗜好品の宝飾品が売れなくなると
ゴールドの価値は下がります。

しかし、そういう状況になれど
宝飾品需要の割合が低いプラチナや
シルバーには影響が薄れるワケで
工業用需要に関しても同じこと。

ゴールドと言えば印象として
投資用のイメージが強いけど
需要としては宝飾品に分があります。

日本ではあまりありませんが
中国やインドではインゴットやコインより
金のネックレスや指輪を持ってる人が多い
そういった状況ではあるのです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you. 

【本日(8/2)の貴金属価格】
　ゴールド：12,956円/g（-39）
　プラチナ：5,170円/g（-101）
　※田中貴金属公表の税込小売価格

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