2286 Gold
先日、お客様から修理で
お預かりしたのは金色の
綺麗なブランド腕時計。
その腕時計ブランドは
シャネルだったのですが
代表的なモデルのプルミエール。
1980年後半に発売された
大ヒット商品でそれ以降も
愛好家が絶えないインパクトある
独特なデザイン時計。
フランスのパリにある
八角形のヴァンドーム広場が
ケースのモチーフになった腕時計です。
バンドはメタルのみのものと
革紐が括られたものがあり、
特に革紐とセットになったモデルは
人気を博しました。
そんな何十年か前に購入した
プルミエールを預かったのですが、
修理内容というのがまさに
編み込みに使われている紐の交換。
また、メタル部分の汚れも
かなり溜まっているとのことで
バンドの洗浄もお願いされました。
この紐、腕時計のバンドに
グルっと括り付けられており
簡単にできそうではあるけど
意外と脱着が面倒なもの。
また、紐も簡単に
千切れてしまわないように
本革素材でないといけません。
チャネルの正規店へ一度
持っていかれたようですが
なかなかいい値段されたようで
弊社へお持ちになりました。
この時計は金色だったのですが
お客様にこんな質問をされました。
”この腕時計ってメッキですかね?
買ってから年数が経ってる割に
綺麗に見えるんですけど…”
買った時に何十万もしたようで
当時は素材を気にせず買ったのですが
いい値段で、なおかつ状態も
綺麗な金色を維持していたので
気になったようでした。
ということで確認しましたが
残念ながらメッキでした。
バンドを隅々まで見ると
とあるものがあったので、
すぐにメッキと分かったのです。
ゴールドに緑青はできない
ではなぜメッキであるか
分かったかというとところどころに
とある色見があったため。
その色味というのが緑色っぽい
箇所がところどころあった
緑青(ろくしょう)。
もう少し細かく見ると
この赤丸箇所のように緑青が
いくつかあったのです。
この緑青は錆の一種でして、
銅が酸化することで生まれるもの。
緑色っぽくも青みを持っており
日本ではそのまま漢字が繋がって
緑青と呼ばれております。
メッキがされていなかったり、
メッキが剥がれてくると金属は
通常、酸化現象が起きてしまいます。
この酸化が起こってしまうと
最初は赤褐色となり黒っぽくなり
最後になるのがこの緑青。
とはいえ酸化の最終形なので
そもそも酸化しない金属であれば
この緑青は起きないということ。
つまり、酸化しない金属である
ゴールドやプラチナであるならば
このような緑青は起きないということ。
今回の時計は緑青となった箇所が
細かい範囲でしかありませんが、
銅でできた10円玉ともなると
何年も放置すれば見るも無残な
緑青の塊となってしまいます。
メッキ品は表面を金張りなどで
覆われていますが、これは見た目を
綺麗にするだけではなく、このような
酸化を防ぐための処理でもあります。
ゴールドがメッキかどうかの
判別をする基準はたくさんあります。
手に持った感触や見た目の輝き、
磁石にひっくつかどうか…
その中でも見た目ですぐに
分かってしまうのがこの緑青が
あるかどうかなのです。
何十年も経過した物は
この緑青はすぐにできます。
もし、家に眠っていた
金属品もこの緑青があれば
メッキ品ということです。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
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