2741 Gold
当店ではプラスチック製
メガネフレームの修理を
よくお受けします。
プラスチック製は
他の素材よりも安価なので
メガネのチェーン店でも
幅広く扱われてる素材。
ただ、安価であるがために
購入するときは安くても
修理がどうしても面倒なもの。
また修理するにしても
ある程度、技術がないと難しく
破損すると戻せないリスクも…。
そういった素材であるため、
どうしても小さく立ち回れない
大手チェーン店からすると
修理を受けず、購入してもらう
…という販売手法を行ってる様子。
とはいえ、どうしても
愛着があったり、お気に入りの品、
もう販売していないメガネとなると
修理する以外に手はありません。
で、ネットで修理できる
お店を探すと当店がヒットするので
お持ちになるケースが多いのです。
そんなプラスチック製の
メガネフレームの修理で定番は
フレームが折れてしまった…
フレームが変色してしまった…
といったもの。
どちらも直せるのですが
限度というのがありまして
先日もうこれは寿命だな！
…というメガネをお預かり。
折れてしまったということで
接着の依頼だったのですが
修理途中で壊れるかもしれない
っていう状態でのお預かり。
ちなみにプラスチック製の
メガネフレームの寿命ですが
経年劣化により限界となると
内部にヒビが入ってしまいます。
ヒビといってもひとつひとつは
小さなものではありますが
それが何か所もあればあるほど
いつ壊れてもおかしくない状況。
経年劣化はどうしようもなく
修理のしようもないので、
このようなヒビが見えたら
壊れやすい状況であるという
覚悟が必要ってことです。
金製品の寿命
このような物の寿命ですが
大体の物は時間の経過によって
必ず劣化してしまうもの。
空気や水分など地球で
過ごすには何かに接触するうち
化学反応を起こすことによって
劣化してしまいます。
冒頭のメガネフレームに
使われているプラスチックも
酸素や熱と反応することによって
分子構造が徐々に変化します。
それが収縮性能を落とし、
耐えられなくなった結果として
ヒビが入るという現象に。
つまり、化学変化を
起こしにくい資源であるほど
経年劣化も起きにくい
ということです。
では化学変化を起こしにくい
資源に何があるのかというと
最も分かりやすいのがゴールド。
ゴールドは原子番号79で
元素記号はAuですが、他の元素と
くっつきにくい元素であるため
化学変化しにくく、経年劣化も
起きにくいということなのです。
インゴットや金貨を
ご購入されたお客様からこんな
質問をいただくことがあります。
“長年保管しておいて
錆びたり変色することって
ないのですか？”
先ほどの話からすると
インゴットや金貨に関しては
保管するだけで劣化することは
まずないということになります。
しかし、ゴールドなら
絶対に経年劣化しないかというと
必ずしもそうとは言えません。
なぜならば他の金属と混ぜた
合金だと、ゴールド以外の金属の
特性に引っ張られることで
変色することもあり得るため。
当店では貴金属品の買取を
行ってますが、その多くは
18金のジュエリー。
中には何十年も経過した
ジュエリーをお預りしますが
茶色味の掛かった金色に変色した
物を買い取ることがあります。
これはゴールド以外の金属が
酸化したことによるもので
化学変化を起こしにくいのは
ゴールド単体（純金）の話。
ゴールドは経年劣化しにくい
資源であることに間違いないけど
あくまでもそれは純度次第。
ただ、変色することはあれど
経年劣化で純度が勝手に下がったり
上がったりということはありません。
あくまでも見た目の問題
ってことですね。
プラスチックメガネはやがて
寿命が来てしまいます。
しかし、もし金製メガネなら
その寿命は来ないってことです。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
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