買取店によって重量が異なる？！その理由は…

2360 Gold

先日、閉店前に男性のお客様が
来店されたのですが、第一声が
”このインゴットの重量を計って欲しい”
…とのこと。

お持ちになったのは500gの
インゴットだったのですが、
お預かりして計測してみたところ
刻印通り500gUPでした。

その旨をお伝えすると
こんなことを話されました。

”近くの買取店で見てもらったら、「500gないから買取価格が下がります」と言われたんです。
そんなハズはないと思って、ナカオカさんのお店へ持ってきました。”

その日は買い取り受付時間が
過ぎてしまったこともあったので
計るだけ計って帰られました。

買取店に対する愚痴を話しながら
お店を出られたのですけども、
そんなことあるんだな・・・と。

お店によって重量の計測結果が
異なるってことは理由として

①機械そのものがおかしい
②機械の設定ができてない
③機械の校正を行っていない

といった感じです。

その買取店も名前を聞く限り
有名なところではあったので、
恐らく理由としては②か③。

今回他店で計測されたところ
499.5gと言われたようでして
弊社で計測したところ500.2g。

ひょっとしたら、重量計測時に
初期化することができてなかったのか
それとも定期的に校正しておらず
正しく計測できなかったのか…。

たった数ミリグラムでも
買取価格が数百円変わるので
この重量の誤差はお客様が
被害を被る形になります。

今回ご来店されたお客様は
重量の違いに気付けたので
良かったのでしょうが他の方は
それすら気付かずに買取した
ってことなのでしょうね。

出張先で現金買取しない理由

弊社は毎日インゴットにしろ
コインにしろ、ジュエリーに工芸品、
必ず何かしら買い取りを行ってます。

そのため、純度と重量を正確に
計測できる環境を整える必須なので
機械に関しては定期的に校正してます。

この校正というのは計測値が
正しさを確認する作業みたいなもので
要はメンテナンスのようなもの。

正確に計測してくれる機械も
ずっと同じポテンシャルで
使い続けれるかというと
決してそうではありません。

必ずガタはくるワケで、
定期的にメンテナンスを行い
精度を維持する必要があります。

これは弊社だけではなく、
他の会社、他の業界であっても
同じことではありますね。

お客様からたまにこんな
質問をいただくことがあります。

”ナカオカさんは出張買取を
行ってはいないんですか？”
…と。

まず、弊社では飛び込み営業を
絶対にしないのが前提ではありますが
お預かりすることはあっても
見てすぐ換金はあまりしてません。

というのもこれは理由があって
純度を計測できるコンパクトな
機器がないことが背景にあります。

重量であれば持ち運べるサイズの
機器を持ってはいるのですが、
純度を正確に計測するとなると
コンパクトサイズでは収まりません。

ほとんどの貴金属品には
純度刻印が施されております。

もちろんこの刻印を信用すれば
問題ないのでしょうが、まれに
刻印通りでない物もあります。

刻印だけの情報でも確率では
かなり高い状況ではあるものの
100%ではないということ。

そのため、純度と重量を正確に
測定できるコンパクトな機械がない限り
その場での買取はできないということ。

なのでお預かりすることはあっても
その場で現金換金ということは
行っていないということです。

家に押しかけて貴金属品の
査定を行う業者もいるようですが
そんな機械を持ち合わせてない限り
査定することは難しいハズですけどね…。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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