3254 Gold
金投資をメインにされて、
色々と本を読まれている方なら
恐らく出会うであろう
「The New Case Gold」という本。
その復刻版が6月に
シレっと販売されてました。
2016年に販売されたのですが
当時は洋書でどうしても読みたく
電子版を購入してパソコンで
翻訳しながら読破。
そんな思い入れのある本が
日本語版で復刻版として発売。
これも金価格高騰で
盛り上がっているのも
影響したのでしょうか。
そもそもそこまでして
読みたいと思った理由は
金（ゴールド）の本としては
全米でベストセラーとなったため。
金の価値の神髄が書かれ、
翻訳しながら読むのは大変でしたが
当時はめちゃくちゃ勉強に
なった本でもあります。
FRBとの関係、金は貨幣、
不変、打たれ強い、といった
金に関する情報が記載。
そして、今回の復刻版は
「金とトランプ大統領」という
テーマが追加されてます。
それを読みたかったのも
購入した理由の一つでした。
ハードカバー本で
ちょっと値段は高め。
ただ、表紙は若干光沢ある
金色となっており、見た目でも
目を引くいいデザイン。
金の世界を知っている
経験者にとっては若干
当たり前の情報もあります。
これから買いたい！
金に興味があるという方は
一度手にしてみても
良いのではないでしょうか。
ただ、少々難しい内容なので
中級者の方にお勧めです。
【The New Case for Gold（Amazonサイト）】
金とトランプ大統領
ということで、少々復刻版で
追加となった金とトランプ大統領の
箇所について、若干ですが
本の内容をお伝えします。
あまり話すとネタバレになるので
かいつまんでお伝えしたいと思います。
中央銀行による金保有の増加
昨今の金価格高騰を
押し上げている理由のひとつとして
認識されている中央銀行による金買い。
この3年ほどで以前よりも
倍ほどの需要であり、その中でも
大幅に増やしているロシアと中国。
なぜ中央銀行が金の保有量を
急速に増やしているのかというと
金が貨幣性資産であるためと説明。
中央銀行は押し目買いをして
金を買い増すため、金価格をある程度
支える状況となっているため、
上がりやすいけど下がりにくい状況。
まだ織り込まれていない
予想外の有事や地政学リスクが
起こったとなれば高騰しやすいもの。
特にトランプ大統領による
関税の引き上げは予想外のことを
招く可能性があり、舞台は整った
…という内容でした。
BRICS通貨の解決策
BRICSに対し、100%の関税を
示唆する投稿をXに放った
トランプ大統領。
極端すぎるその投稿は
むしろ経済政策とはいいがたい
そんな内容ではありました。
BRICSといえば共通の通貨創設に
取り組んでいるという噂が
立っていた物の実際に新たな
通貨を立てるに至ってません。
これは実際にそのようですが、
通貨を新しく立てずとも既に
共通通貨として対応可能な通貨が
存在していたのでした。
その共通通貨となるのが
まさに金（ゴールド）。
金で決済すれば、
ネットやグロスベースで
決済することができます。
新しく通貨を発行するとなれば
そこにコストが発生するし、
それぞれの通貨とのレートを
考えないといけなくなります。
しかし、金であれば、
成熟した市場があるワケで
現物でもペーパーアセットでも
管理することは可能。
この状況を一部の人は
金本位制と言ってるらしいが
固定レートでやってるワケでなく
金の量に依存するワケでもないため、
そういうことではありません。
あくまでも金を運用して、
レートに乗って貿易するだけ。
既にあるシステムを使うので
膨大なコストが掛かるワケでもあく
金の保有量を徐々に増やすだけ。
BRICS加盟国が金の保有量を
増やせば、それだけ加盟国間で
取引できるシステムが構築できるので
それも相まって、中央銀行による
需要が高まっている状況。
トランプ大統領就任で
関税色が強まることによって
BRICSは結束を高めることになる。
そうすると共通通貨である
金は世界中央銀行による需要を
更に高めることになるでしょう…。
簡単にはこういった内容が
書かれてはおりました。
とはいえ金は投資商品であり
元本保証のない資産です。
上がるも八卦、下がるも八卦、
何が起きようが自己責任の世界。
買うとしても無理のないよう
買いましょうね。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
（名前クリックでプロフィール表示）
May the Gold be with you.
【本日(8/5)の貴金属価格（9:30価格）】
ゴールド：17,604円/g（-12）
プラチナ：7,097円/g（+57）
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます（平日のみ）
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