円キャリートレードが引き起こした日経平均株価暴落と円高

投稿日:

2899 Gold

 

最近SNSやネット、
店頭でもお客様から
こんな単語を聞きます。

その単語とは
円キャリートレード。

なぜこの単語が
出てきたのたかというと
先般の日経平均株価大暴落に
関与しているため。

 

で、円キャリートレードが
どういう意味か詳しく知りたい
と、店頭で振られるのもしばしば。

キャリトレードというのは
金利の低い通貨を借り入れて
金利の高い通貨で取引する
といったもの。

今回はこの言葉に”円”が
付いていましたが円を借りて
取り引きしたということ。

 

この数年、アメリカは
金利をどんどん利上げするも
日本はその逆をいきました。

金利差が大きいほど
このキャリートレードは
有利な取引となってきます。

 

金利の乖離がドル円の
円安傾向を引き起こしましたが
今年の3月、そして7月末に
日銀は金利利上げを決定。

今後も利上げするのでは?
という憶測も飛び交い
可能性も高まってきました。

 

まだ利上げ半ばですが
キャリートレードとしては
デメリットとなる政策によって
大損失を被ることに…。

といったことが引き金となり
日本株が売却され日経平均株価は
大暴落を起こすこととなった。

 

日本の政策金利は
長きにわたりマイナス、
ゼロ金利が続いてきました。

その間に円を買った
ヘッジファンドや機関投資家は多く
巻き戻しに時間が掛かってしまい
長く相場が荒れる事態となったのです。

 

ブラックフライデー以来の
大暴落となった金融市場。

暑さが吹き飛ぶほどの
冷や汗をかいた人が今年は
多かったのではないでしょうか。

 

 

日本で買う以上無視できない為替

先ほどのキャリートレードは
金利の低い通貨が利上げすると
逆に利益を取りにくくなるという
デメリットがある取引。

いわば為替によるリスクが
付きまとう取引なので為替には
敏感になる必要があります。

これは円建て商品を
売買する上でも重要なこと。

 

貴金属資産であるゴールドも
元々は海外市場から入るため
日本で売買する以上は為替を
無視することはできません。

というのも円建ての相場は
以下の計算によって決まります。

 

 

海外市場から仕入れるため
どうしてもドルから円への変換が
関わってきます。

そのため、円建て金価格は
円安になると高くなって
円高になると安くなる…
という構図となります。

そもそものゴールドの価値は
ドル建ての海外相場で決まりますが
日本で買うには為替が反映されます。

 

たまにお客様からは
ドルで買えないのか?
と聞かれることはあります。

ただ、現物は基本店頭取引で
日本のお店で売買する以上は
円でしか取引できません。

 

ドル建ての金先物や金鉱株など
海外ドル建ての商品もありますが
結局のところ円からドルに替えて
購入することになります。

最初からドルを入れて買う
っていう証券会社はあまりなく
ドル建てでとなると結局は
為替の道を無視はできません。

その国で売買する以上は
その国の通貨でしか取引できず
そうなると為替に従うしか
ないってことなのです。

 

ゴールドを日本で売買するなら
この為替によるリスクはあります。

ただ、ゴールドの価値が
直接的に反映されるドル建て相場は
暴落しにくいので為替の影響はあれど
大きな影響を起きにくいのです。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

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