3599 Gold
アメリカの独立記念日である
7月4日を期に米ドルなどの通貨価値が
リセットされ、金価格が高騰するらしい…
実は今年の6月ごろ、数名の方から
このようなお話を伺いました。
SNSや一部の動画チャンネルでも、
まことしやかに囁かれていた噂です。
現在の通貨システムが崩壊し、
金が再び世界の基軸通貨として
返り咲くというシナリオは、たしかに
映画のようで惹きつけられるものが
あるのかもしれません。
しかし、現実を見てみましょう。
独立記念日から1週間たった今も、
そういった歴史的な大転換が
起こることはありませんでした。
なぜこのような極端な噂が飛び交い、
心を奪われる人が後を絶たないのでしょう。
その根底は、現在直面している
構造的なインフレや歴史的な円安、
そしてそれに伴う法定通貨への
漠然とした不安ではないかと。
銀行に預けているだけで実質的な
購買力が目減りしていくのを感じる中で
価値がゼロにならない実物資産、
金(ゴールド)に過剰で極端な期待を
寄せる心理が働くのでしょう。
1971年のニクソン・ショックで
金とドルの交換が停止され、
管理通貨制度へと移行して以来、世界は
幾度となく経済危機を乗り越えてきました。
再び金本位制に戻るということは、
中央銀行の金融政策の自由を奪い、
経済成長の足かせとなることを意味します。
現代の複雑なグローバル経済において、
そのようなシステムへ逆戻りするなど、
非現実的と言わざるを得ません。
そもそも金本位制となると
世界が成り立つほどの金の量が
圧倒的に足りないでしょうし…。
金は、一夜にして爆発的な富を
もたらす魔法の打ち出の小槌
ではありません。
不確実な時代において、
インフレや有事のリスクから
資産の目減りを防ぐ盾なのです。
投機的な夢を見るよりも、
現実の不確実性に対する
ヘッジとして金を位置づける。

ま、変な投資に比べると
全然マシではあります。
ただ、金の本来の役割を
見失わない冷静な視点は
大事かと思います。
ちなみに7月3日にETFを
買い増ししたのですが、これは
独立記念日だからではなく、
単純に安いと思ったからです!
…と一応伝えておきます。
記念金貨に隠れる罠
今年2026年は、アメリカ合衆国の
建国250周年という節目の年。
この年を祝して、特別なデザインが施された
建国250周年記念1オンス金貨が発行され、
日本国内でも販売されている…なんて
ニュースを目にします。
とはいえ、この建国記念の金貨
色んな所が販売しているようでして
日本国内では楽天で販売されてますが
それはメッキ品でした。。。
アメリカのサイトでも調べてみると
米国政府公式と民間団体と
大きく2つ販売元が分かれてました。
米国政府公式の物は偽造対策のためか
まだデザインや値段などが公表されてない
そんな状況ではありました。
そんな中、民間団体でのサイト
トランプ大統領の公式ライセンス商品を
取り扱う Trump Coinsでは1オンスで
11,999.99ドルの金貨も…。
11,999.99ドルってことは
約194万円ということなので、
1ozにしてはちと高いな…と。
額面のない金貨であり、
民間会社のライセンス商品なので
かなり高く盛られている感も
あるように感じた次第です。
この種の記念金貨は資産防衛のための
投資用金ではなく、純然たる嗜好品、
コレクションアイテムの色が強いもの。
メイプルリーフ金貨であったり
ウィーン金貨ハーモニーといった
地金型金貨は、日々の金相場に
少額の加工・流通コストが上乗せされた
価格で取引されます。
しかし、建国250周年記念金貨のような
収集型金貨は構造が全く異なります。
販売価格には、素材価値に加え、
デザイン料、限定発行による希少価値、
豪華なパッケージ代、販売業者の利益が
たっぷりと上乗せされています。
つまり、金相場が1オンスあたり
約30数万円だとしても、販売価格は
その倍以上の60万、70万円になることが
珍しくないのです。
これを実物資産としての金投資と
混同してしまうと、マズイことがあります。
それは、いざ手放したいってときに
相場次第では、買った時ほどの値段に
届かない価値になってしまう…という
出口戦略の失敗に直面しやすくなります。
買い取りの現場では、一部の
歴史的アンティークコインを除き、
基本的に金含有量に基づく素材価値として
査定されてしまうからです。
資産を守る盾として金を持つなら、
高額なデザイン料が乗った記念金貨でなく、
流通量が多く売却時に目減りしにくい、
地金型金貨を選ぶべきなのです。
目的が趣味であるのか、
それとも資産防衛か。
そこを明確に切り分け、買う時より
売る時のことを考えるのが、金貨を
売買する上でのポイントです。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(7/13)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:23,569円/g(-274)
プラチナ:9,462円/g(-152)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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