3663 Gold
先日、古くからの友人から
ふるさと納税の返礼品に関して、
ご連絡をいただきました。
節税や地域貢献の一環として
ふるさと納税を活用される方が
一般的になりましたが、その方は
今年の返礼品として金製品を選ぼうと
検討されていたのでした。
お肉や果物といった消費して
無くなるものではなく、長期的に
価値が残る実物資産を手に入れたい
という非常に合理的なお考えです。
で、どんな連絡だったかというと
”この商品を選ぼうと思うのだけれど、
金のプロが見て「アリ」か「ナシ」か、
率直な意見を聞かせてほしい”と。
ということで送られてきた自治体の
ポータルサイトのURLをチェック。
画面には、黄金色にまばゆく輝く
非常に美しい工芸品の画像。
商品のサムネイルであったり、
説明の文面を隅々まで確認する限り、
純金製と明記されており、とくに
不審な点やおかしいと感じるような
記載は見当たりませんでした。
しかし、日々実物資産の真贋と
向き合っている案内人として、どうしても
ひとつだけ気になる点があったのです。
それは、その製品のどこを探しても
品位刻印が施されているであろう箇所の
画像が掲載されていなかったこと。
商品説明のテキストには確かに
純金製と書かれていますし、
重さの記載もありました。
しかし、何枚もある美しい商品画像には
その製品が金であることの証を物理的に示す
刻印部分の写真が1枚もなかったのです。
念のため、ふるさと納税のサイトに
出品されている他の同価格帯の金製品
(別の自治体の返礼品など)を調べると、
そちらにはきちんと品位刻印の
拡大写真が掲載されていました。
ということだったので、
”文面を見る限り、おそらく実物は
きちんとしたものだとは思うけど
刻印の画像がないというのは、
無視できないリスクですね”と。
事実と懸念点だけを友人に
率直にお伝えしておきました。
各自治体や総務省による
チェックも入っているので
大丈夫だとは思うんですけどね。
ただ、貴金属品を扱うプロとして
リスクとして伝えた次第です。
品位刻印の有無は重要な情報
なぜ品位刻印の画像がないことを
そこまで重く見たのか?
そのリスクをお伝えしておきます。
店頭でお客様から金製品を
買い取らせていただく際、刻印の有無だけで
最終判断を下すわけではありません。
当店の場合は刻印の有無に関わらず、
X線分析器などの専門的な機械を用いて
科学的に品位(純度)を調べます
なので極端な話、長年の愛用で
刻印が擦り切れて見えなくなっていても、
機械で調べて本物の金であれば、
その日の相場と重量に基づいて
お買取りは可能です。
しかし、だからといって
刻印なんてどうでもいい…
ということにはなりません。
金製品における品位刻印は、製品に
何%の金が含まれているかを示す、
重大な品質保証のメッセージ。
日本の基準では純度99.9%以上だと
K24(純金)と表記し、75%の金を含むと
K18(750)などと刻印されます。
こうした資産価値の根幹に関わる
重要な刻印の画像を掲載していない
販売サイトというのは金の価値の源泉を
理解していない可能性もあります。

たとえばですが、もし手元に届いた
その製品にGPといった表記が小さく
刻印されていたらどうでしょう?
「GP」はGold Plate、すなわち
金メッキを表す記号であり、K18GPと
刻印されることが多いです。
数年後、いざ換金しようと
買取店に持ち込んだ際、
”これは金メッキですので
お買取りできません”と宣告される
悲劇が起こってしまいます。
いくらふるさと納税の返礼品でも、
実物資産を手に入れるという行為に
変わりはありません。
ネット上で金製品を選ぶ際は、
目先の輝きや謳い文句だけでなく、
品位刻印の有無は必須横目です。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(9/15)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:23,596円/g(-131)
プラチナ:9,792円/g(-130)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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