A picture shows a sign of the Swiss National Bank at its headquarters in the Swiss capital Bern on October 14, 2014. AFP PHOTO / FABRICE COFFRINI / AFP PHOTO / FABRICE COFFRINI

公的部門の需要がなかったらもっと下がったかもしれない

投稿日:

3667 Gold

 

ロイター通信より、WGC
(ワールド・ゴールド・カウンシル)が
発表したレポートを取り上げてました。

その内容によると、WGCが世界の
74の中央銀行を対象に実施した調査において、
「今後12カ月以内に金の保有量を
増やす計画がある」と回答した割合が、
過去最高となる45%に達したと。

これは前年の調査から
割合が上がった結果です。

保有量を現状維持(変化なし)と
答えた中銀が54%を占める中、
保有量を減らす見通しと回答した
中銀はわずか1%でした。

回答した中銀のうち実に93%が
既に金を公的外貨準備として
保有していると回答し、前年の
81%から大幅に上昇しています。

今回の調査は2月5日から
5月19日にかけて実施されたもの。

当時は中東紛争勃発後でもあり、
原油価格が急騰した一方で、金相場は
一時的な下落・調整に見舞われました。

しかし、中央銀行は引き続き
金に強い関心を寄せており、直近の
価格下落で買いの姿勢は変わらない…と。

国家による金選好は目先の
値動きに微動だにしていません。

その後、米国とイランが戦闘終結と
ホルムズ海峡再開の合意した件を受け、
金価格は即座に3%上昇するなど
反発を見せたこともありました。

中央銀行による今年の需要は、
昨年と比較すれば約15%ほどは
減少する見通しです。

それでも歴史的な転換点となった
2022年以前の水準を上回っており、
世界市場を強固に下支えする
主因であり続けるかとは思います。

目先の価格の揺れに右往左往する
個人をよそに、国家という主体は、
極めて確固たる意志を持って
金を買い集めているのです。

 

一角を担う公的需要

 
ロイターの報道が示す通り、いま
世界の金市場において最も頼もしい
防波堤となっているのが、この
中央銀行による底固め需要です。

過去の金市場であれば、
価格が急騰した後の調整局面において、
宝飾需要の減退や個人投資家の
手仕舞い売りによって相場が
底割れすることもありました。

しかし現在、相場の下値を
固めているのは、短期的な売買益を
一切求めず、他国の金融政策や利回りに
左右されない信用リスクのない資産を
渇望する中央銀行たち
。

とくに中国人民銀行をはじめとする
新興国の中央銀行は、外貨準備を
ドル資産から金へとシフトさせる
ディベースメント(通貨減価)トレードを
継続しています
。

彼らは米国などの莫大な財政赤字と
無軌道な国債増発を見越し、
”ドルはいくらでも刷れるが、
金は刷ることができない”という
真理に基づいて買い進めています
。

ところが足元の日本はというと
様相が全く異なります。

ドル建て国際金価格が
歴史的高値圏から一時的な
調整に入ったこと。

そして急激な円高の進行が重なり
円建ての国内金価格が下落し、SNS等では
金はもうピークを過ぎた…オワコンだ…
といった極端な悲観論も目にします。

今年に入って純金積立を始めた場合、
評価額の目減りに青ざめている方も
いらっしゃるかもしれません
。

しかし、相場が下がっているときこそ、
長期的な大局観が重要ではあります。
(特に金の場合はなおさら)

目先の価格の乱高下に一喜一憂し、
値下がりしたと慌てて売却するのは
投機筋などの振る舞いです
。

一般の生活者が実践すべきは、
数十年単位で大切な財産を守り抜く
長期での運用でなければなりません
。

 

金は数千年にわたり一度たりとも
価値がゼロになったことがない、
有事やインフレから身を守る究極の盾
。

中央銀行が下落局面でも平然と
買い増しているのは、目的が利益でなく
国家を保全することにあるからです
。

この姿勢は、いち消費者として
見習うべき姿勢でもあります。

円高や調整によって国内価格が
下がっている局面は、定期積立において
同じ予算でより多くのグラム数を
安く仕込める絶好の仕込み時。

目先の動きに惑わされることなく
どっしりと腰を据えて運用する。

買ったことを忘れるぐらいの
気構えでいいのではと思います。

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
(名前クリックでプロフィール表示)
May the Gold be with you. 

【本日(9/19)の貴金属価格(9:30価格)】
 ゴールド:24,607円/g(-189)
 プラチナ:10,318円/g(-141)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格
 ※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)

 

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