3632 Gold
最近テレビや雑誌の特集で
お墓じまいや庭じまいという言葉を
目にするようになりました。
店頭でご年配のお客様とお話しても
検討されている方が増えていると
肌で感じます。
お墓じまいとは、文字通り、
これまで代々受け継いできたお墓を
撤去・更地にして、お寺や霊園に
敷地を返還し、遺骨を別の場所へ移すこと。
少子高齢化や核家族化が進む現代において、
子供が遠方でお墓の管理やお参りができない…
自分の代で無縁仏にするのは申し訳ない…
といった切実な悩みが背景にあります。
取り出した遺骨は、管理の手間が
かからない永代供養墓や納骨堂へ移したり、
自然に還す樹木葬や散骨を選ぶのが一般的。
一方の庭じまいは、ご自宅の庭を
年齢やライフスタイルに合わせて
手入れのしやすい状態へと作り変えること。
若い頃は四季を感じる楽しみだった
庭木の手入れや草むしりも、年齢を重ねると
足腰への大きな負担となります。
庭木を伐採して砂利やコンクリートで
舗装したり、防草シートを敷き詰めたり、
あるいは車いすでも通りやすいように
スロープや駐車場に作り替えたりする方が
増えているようです。
このお墓じまいと庭じまいの
根本にある共通点としては、
自分の代で綺麗に整理し、次の世代に
管理負担という負の遺産を残さないようにする…
という家族への思いやり。
かつては代々受け継ぎ、維持が
当たり前だったものでも、時代の変化や
ライフスタイルに合わせて、次世代にとって
負担になるものは生前に見直す。
これは、これからの時代を
穏やかに生きる終活の一環として、
非常に合理的で前向きな選択だと
言えるでしょうね。
金をしまう、金じまい
こうした次世代に負担を
残さないための生前整理は、
実物資産である金の世界でも
増えている現象ではあります。
私はこれをお墓や庭の整理に
なぞらえて、私なりの造語ですが
金(ゴールド)じまいと呼んでます。
金じまいとは、これまで資産防衛の
強固な盾として保有してきた金地金や金貨を
あえて相続や生前贈与という形で引き継がず
ご自身の生前に売却して現金化したり、
別の扱いやすい資産に組み換えたりする
出口戦略のことです。
一般的に、金はあらゆる化学物質に
対して反応せず、何年保存しておいても
錆びず腐らない不変性を持つ資産として
評価されています
しかし、ご高齢になり相続という段階を
見据えたとき、手元に物理的な金属の塊を
保有し続けることに、見えないリスクや
煩わしさを感じる方が増えているのも事実。
自宅のタンスや金庫で保管し続けることへの
盗難リスクや紛失リスクです。
特殊詐欺など犯罪が多いこともあり、
高齢になるにつれて家で持つことが
大きな心理的負担になる方もいるのです。
さらに、いざ相続が発生した際、
1本の重いサイズの金地金を子供達で
どう均等に分けるのかという問題が
生ることだってあります。
現物資産は1円単位で分割できる
現金とは異なり、遺産分割協議でトラブルに
なることも当然ながらあります。
現在の金相場は高値圏にあるため、
無計画に引き継げば評価額が跳ね上がり、
残されたご家族に莫大な相続税の負担を
強いることにもなりかねません。

だからこそ、
自分に判断力があるうち、等分しやすい現金に換えてく…
扱いやすい別の金融商品にシフトしておく…
という金じまいする方もいるのです。
どんなに優れた資産であっても、
持ち主のライフステージの変化に合わせて、
持ち方や出口を柔軟に見直す定期的な
メンテナンスは不可欠です。
買って終わりではなく、ご自身と
ご家族の安心のために、まずはお手持ちの
資産を見て、損得勘定を抜きにして、
金じまいする選択肢も環境によっては
必要なことなのです。
余談ですがお墓はGrave、
庭はGarden、金はGold。
全て英語の頭文字はGなので
勝手に3Gじまいと読んでます。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
(名前クリックでプロフィール表示)
May the Gold be with you.
【本日(8/15)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:24,940円/g(+282)
プラチナ:10,143円/g(+281)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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