2848 Gold
農林中央金庫の純損益が
約1兆5千億円の赤字になる
見込みであると先日発表。
【農林中金、今期に欧米国債10兆円規模で売却 赤字1.5兆円に】
農林中央金庫というのは
農協、森林組合、漁業協同組合など
中央機関の役割を持つ金融機関。
国内最大規模のヘッジファンドと
言われている団体であるが、
そこが1.5兆円もの赤字なのだから
とんでもないニュース。
ではなぜそこまでの赤字を
出したのかというと外国債券の運用を
失敗してしまったため。
このニュースを見ると
以前にも同じようなことが原因で
倒産に追い込まれた金融機関も
いたような気がします。
そして農林中央金庫は
今回だけでなくリーマンショックの際も
大きな赤字を出し理事長が
引責辞任に追い込まれたことがある組織。
どのような運用をして
そうなったのか詳しくは
報道されていませんがそれだけ
大きな損失を出したってことは
恐らく偏りのある投資。
今回は外国債券での損失が
大きかったとあるので恐らく
そちらに一極集中したような
投資だったのではないかと。
そんな農林中央金庫ですが
ブルームバーグ・マーケッツ誌が
毎年発表する世界の最強銀行番付で
農林中央金庫が世界第2位に
選ばれたこともある団体。
とはいえこれも10年ほど前の
ランキングではあるので、
アテにはなるものではないけど
それほどの評価をされたとこが
今回のような大失態。
本来の存在目的は
JAグループへの利益還元だが
今回の件により逆に資金を
JAから引き出す始末。
もしもJAが破綻ともなれば
とんでもないことにあるけど
農林水産省の所管なだけに
税金を使ってでも何とかそれは
抑えられるのでしょうね。
守りを意識しない運用
かつては世界最強番付に
ランクインした農林中央金庫が
どういった運用を行ってたかは
分かりません。
ただ、ひとつ言えるのは
外国債券の損失によって
莫大な赤字になったこと。
ということは外国債券への
投資に集中していたことが
原因ってことです。
外国債券も今回は運悪く
巨額な損失を出しましたが
もしかしたら利益を生んでいた
可能性もありました。
なのでそこに投資することは
特にいいかな…とは思ったのですが
問題なのは分散できてなかった
…というところです。
一時期は外国債券によって
利益が取れたかもしれませんが
常にそれが続くとは限りません。
利益を生み続けるような
投資商品なんてないワケでして
お互いのデメリットを補填するよう
資産を分散することが運用では
重要となってきます。
これは私達にも言えることで
資産の偏りというのは
あまりよろしくないもの。
今でこそ新NISAであったり
投資の必要性が表立ってますが
日本人は統計上、現金資産を
好む傾向にあります。
現金は元本割れをしない
メリットがあるので痛みを嫌う
日本人ならではの傾向。
しかし、この現金も当然
デメリットはあります。
それは為替の影響により
通貨価値が落ちてしまったり、
物価高騰で相対的にお金の
価値が目減りした場合。
元本保証があるので
手物との資産は減らずとも
今まで買えた物が買えなくなる
というリスクがあります。
となると、この対策は
もっと値段が安い店で買うか
資産を増やす以外にありません。
現金に依存すると
このようなリスクがあるので
色んな資産に手を出しを分散して
運用することが重要となります。
とはいえ攻めが得意なのもあれば
守りが得意なのものあるワケで、
分散するにもまずやるべきことは
商品の特徴を知ること。
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