3557 Gold
お客様から、手持ちのインゴットを
ペンダントとして身に付けたいという
加工のご相談をいただきました。
コインのペンダントトップに関する
相談はよくお受けするのですが、
インゴットに関する要望はたまに…程度。
コインと同様に、インゴットを
傷つけずにすっぽりと収める専用の
ペンダント枠も存在します。
ただ、この枠は強度を保つために
18金(K18)で作られていることが多く、
昨今の金価格の高騰も相まって、
枠だけでもそこそこのお値段。
そこでお客様からいただいたのが、
”枠を買うとお金がかかるから、
チェーンを通すための金具(バチカン)を
インゴットに溶接して付けて欲しい”
というご要望でした。
一見すると、枠代を節約できる
合理的なアイデアではあるのですが
この加工には非常に見た目を損なう
リスクが伴ってくるものなのです。
というのもバチカンをインゴットに
直接取り付けるためには、バーナー等で
強い熱を加えてロウ付け(溶接)を
する必要があります。
純度99.99%の純金に
直接熱を入れると、純金特有の
美しい光沢が一瞬にして失われる
そんなリスクがあるのです。
また、光沢だけでなく、
表面が変色したり、質感が変わる
リスクが極めて高いのです。
美しいまま身に付けたいハズが
加工の熱によって本来の輝きを
失ってしまう。
純金を直接加工するというのは、
皆さんが想像する以上に非常に
厄介でデリケートな作業なのです。
純金ジュエリーの厄介な性質
純金製品において、この
熱を入れると光沢がなくなる…
というリスク。
純金で作られたジュエリーの
取り扱いや加工には、他にもいくつか
厄介なハードルが存在します。
その代表例が指輪のサイズ直し。
通常、18金やプラチナの指輪は
サイズが変わっても切断して
溶接して繋ぎ合わせることで、
比較的簡単にサイズ直しが可能です。
しかし、純金の指輪となると、
多くのジュエリーショップや工房が
サイズ直しをお断りする事が目立ちます。
その理由は主に以下の3点です。
①極端に柔らかい
金は金属の中でも非常に柔らかい性質を持っています。
サイズを直すために叩いたり圧力をかけたりすると、簡単に形が歪んでしまい、美しい真円(きれいな丸)が崩れることがある。
また熱を入れることで、硬化剤の効果が無くなったり、更に柔らかくなってしまうことがある。
②溶接跡が目立つ
サイズを大きく(または小さく)するために純金を継ぎ足してロウ付け(溶接)しようとしても、接合部分の熱処理が難しく、どうしても色の違いや溶接の跡がくっきりと残ってしまいやすいのです。
また、今回のように
インゴットにバチカンを溶接する
となると美観が損なわれることで
買取リスクを招くことも…。
インゴット(金地金)は、
世界共通のブランドと重量が
保証されているからこそ、売却時に
最も高い地金価格で買い取り可能。
純金製品は純度が高いゆえに、
他の金属を混ぜた18金のように
日常使いの強度や加工のしやすさという
特徴を失ったものではあります。
もし、インゴットを
身に付けたいのであれば、
初期投資として枠代を掛けてでも
本体を傷つけずに済む専用枠を
使用するのがいいとは思います。
ネットで探せば、メッキ品の
インゴット枠が販売されている
そんなこともありますので。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
【本日(6/1)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:25,758円/g(-71)
プラチナ:11,110円/g(+30)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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