宝石は鑑別書、貴金属は計算書

投稿日:

1939 Gold

 

ジュエリーの買取では
商品以外にも鑑定書や鑑別書を
お持ちになることがあります。

ある程度金額するジュエリーなら
宝石の種類が示された鑑別書、
ダイヤモンドならば合わせて
グレードが分かる鑑定書が発行。

そのため、ジュエリーと
セットでお持ちになる方は
買取でもそのまま一緒に
持ってくるってワケですね。

 

で、そんな鑑定書や
鑑別書はきちっと製本され
綺麗な状態で発行されます。

一般的にはそうですが、
先日初めて手書きの
鑑別書を目にしました。

きちっとした厚紙で
塩ビ製のファイルに入っており
ダイヤモンドを鑑別した書類。

 

ダイヤモンドのカラーやカット、
重量や硬度に比重、そして屈折率と
細かに書いてあったその鑑別書。

各カットの計算式まで書いてあり
ここまできっちり書かれていた
鑑別書は初めてでした。

ではあったのですが、
項目名以外の箇所が全て
丁寧に手書きだったんです。

 

 

残念ながらその鑑別書には
日付が書いてなかったのですが
和暦の”昭和”とだけはあるので
それだけでも30年以上は経過。

お客様に話を聞く限りは
もっと前からのものだそうで
50年くらいは経ってるハズ
…なんて話も聞きました。

 

そのくらいってなると
コンピューターが今では
考えられないくらい高価で
気軽に持つこともできないハズ。

鑑別書としての役割は
パソコンだろうが手書きだろうが
問題ないけども初めて目にしたので
ビックリしましたね。

 

 

保証書よりも計算書

金地金を取引する際に
品質を保証する保証書のような
資料を発行するお店はほぼ
なかったりします。

これは商品に刻印された
マーク自体が保証であるため。

 

そういった書類を出すお店も
あるといえばあるのですが
地金商でなかったり、
その特約店や直営店でもない店。

つまり、お店として商品の
信憑性を出すことが難しいケース。

 

と、そんな保証書ですが、

計算書は

必ず出ます

 

これは商品名だけでなく
当時の相場や売買価格など
どんな内容で取り引きされたか
明確に記載されてるため。

特に資産商品である金地金は
いくらで売買されたかを
明確に残しておく必要があり
店側だけでなくお客様へも同じこと。

なのでもし両方発行されても
どちらかというと大事なのは
品質証明書よりも計算書。

 

たとえば他店で購入された
金をお買い取りさせていただく際、
たまに品質証明書をお持ちになる
お客様がいらっしゃいます。

しかし、証明書があれど
買取時には純度と重量を確認し、
証明書をみることはありません。

 

買取時に計算書に関しても
必要はないのですがもしも
売却益が課税対象となる金額分
発生した場合には計算書が
確定申告で必要となります。

品質証明書にその価格や
日付なども記載されてるなら
代用できるのですがそうでなければ
確定申告資料に品質を証明する
書類は代用することはできません。

 

ちなみに宝石の場合には
品質保証書があることによって
査定が早くなったり高くなるなど
メリットがあります。

そして計算書があったとしても
宝石の場合はあまり役立ちません。

貴金属と宝石で買い取りの際に
重要となる書類は相反するってことです。

 

 

 

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you. 

【本日(12/27)の貴金属価格】
 ゴールド:7,361円/g(+10)
 プラチナ:4,015円/g(-24)
 ※田中貴金属公表の税込小売価格

 

【今週の逸品】
コンテクストカットのブルートパーズに3つのダイヤモンドがセットされたネックレス。
ブルートパーズを覗くと小宇宙のような世界が拡がり、遠くからでも近くからでも見て楽しめるジュエリーです。

素材:K18WG、ブルートパーズ、天然ダイヤモンド
詳細:https://nakaoka.official.ec/items/56346500

 

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