3202 Gold
与党と野党で見事に割れ
国民分断とまで言われた韓国。
その韓国で先日投開票された
大統領選挙は野党「共に民主党」の
李在明 （イ・ジェミョン）氏の
当選で幕を閉めました。
3年ぶりの政権交代となり、
保守系から革新系への転換。
李在明の得票率は49.4％、
与党「国民の力」の金文洙氏は
41.2％とのことでそこまでの
大差ではなかったが野党の勝利。
ちなみに投票率に関しては
約80％超とのことで1997年以来の
高水準となったとのこと。
国民の政治への期待が
如実に表れた今回の大統領選。
昨年12月3日に尹錫悦前大統領が
突然非常戒厳を布告し、その後
弾劾・罷免された異例の事態。
李在明新大統領とは犬猿の仲で
これまでの政策や選挙戦 では
真反対のことを掲げてきた。
李在明新大統領は実用主義外交を
掲げているけど、過去の言動を見ると
北朝鮮や中国にはやや融和的。
アメリカや日本には強硬的な姿勢を
見せてきてはいました。
このままの方向性を貫き
韓国が中国寄りの姿勢を強めれば、
日米韓の連携に亀裂が生じることに。
もちろん、李氏が北朝鮮と
対話と力を通した和平追求を
掲げているとはいえ朝鮮半島情勢が
落ち着くかどうかは分かりません。
ただ、ひとつ言えるのは
与党と野党がひっくり返ったことで
今までの韓国とは違う一手を
打ち出す可能性があるということ。
与党と野党で対立するのは
政党だけでなく国民も。
こうなると外交だけでなく
国内での政治も大変そうですが
しばらく荒れそうですね。
政権交代による弊害
世界政治にとって
激動の年だった昨年。
アメリカ、イギリス、フランス、
ドイツ、イタリア、日本、カナダなど
G7では既存政権に対する不満が爆発、
与党が選挙で大敗を喫しました。
この現象の背景には、
パンデミック後のインフレ、
エネルギー価格高騰、経済格差拡大など、
共通する社会問題がありました。
野党にも票が入るということは
少なくとも有権者は既存の政治失望し、
変化を求めたということ。
今回の韓国大統領選も、
そうした世界的な政治変動の
延長線上にあったもの。
尹錫悦前大統領の非常戒厳宣言、
その後の弾劾・罷免は、まさに
政治的混乱の象徴的な出来事でした。
こうした政治的な転換というのは
世界的な政治的不安定を予期させるため
投資家からすると重大なリスク要因です。
なんせ政党が変わるので
これまでとは全く異なる動きとなる
そういった可能性が高いため。
つまり以下のようなリスクが
考えられるワケです。
・政策の予測困難性
・国際関係の変化
・通貨の不安定化
昨年のG7与党惨敗により
上記のようなリスクが高まり
ゴールドに投資する人は
世界的に増えてきています。
機関投資家から、個人、
それに限らず各国中央銀行と…。
結局のところはゴールドに
以下の特徴があるためであって
資産のリスクヘッジとして
有効なのが認められているため。
・システム外資産としての安定性
・通貨リスクからの保護
・地政学的リスクヘッジ
ゴールドは特定の国家や政治体制に
依存しない世界で通用する多国籍通貨。
政治的混乱で各国通貨が不安定になると
ゴールドは通貨に代わる代替資産として
価値保存の機能を有します。
複数の国で同時に政治リスクが
高まっている現在のような状況では、
ゴールドの相対的価値はさらに
高まりやすくなってくるもの。
どの国の政権が変わろうと、
どのような政策が実施されようと、
本質的価値が影響しないゴールド。
政権が変わるタイミング、
変わる前のタイミングで持つ
ゴールドは資産のリスクヘッジに
有効な手段であることを世界の
投資家は認知しているのです。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
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