貴金属ではゴールドにしかカラットが使われない理由

2335 Gold

当社は喜平ジュエリーなど
ゴツゴツなメンズジュエリーを
結構店頭に揃えております。

で、ここ最近はもう少し
とがった商品をということで
印台リングを何点か仕入れ。

リングといえば喜平の
デザインリングもあるのですが、
それよりももっとゴツイのが
この印台リングってやつです。

漢字に”印”と”台”があるように
このリングはかつて印鑑のような
役目も担っていたリング。

そのため、リングの上部分は
平べったくなっているデザインで
ズッシリと重みのある特徴を
持っています。

今では印鑑のような印でなく
何も刻印されてなかったり、
代わりにダイヤモンドなどの宝石が
セットされたものもあります。

そんな印台リングですが、
めちゃくちゃ注文が多いワケでなく
年に数本出るか出ないか。

オーダーで受けていたのですが
店頭で何度か聞かれる機会も増えたので
ラインナップとして揃えた次第です。

ちなみに素材はゴールドが
メジャーなところではありますが
プラチナも揃えているのでちょっと
ゴールドだと色味が合わない…
という方も意外といけます。

印台リングの上の部分は
様々な形があるのですが、
定番なのは三味型や正角型。

どちらもベースは四角形ですが
三味型は緩いカーブが掛かっており
三味線の胴部分の形状から
言われるようになりました。

また、この印台リングは
重量がグラムとは違う単位が
使われることでも業界では有名。

匁（もんめ）という重量単位で
グラム換算すると1匁＝3.75グラム。

なぜこの単位が使われたかというと
かつての硬貨使われた一文銭がまさに
3.75グラムであり、この一文銭が
重量のベースとなっていたようです。

純度の表記が異なることも…

単位と言えばゴールドに関して
独特なものがあるんです。

その単位は純度を示すもので
カラット（Karat）と呼ばれ
24分率で使われるもの。

よくK24、K18などといった
刻印が金製品には入ってますが、
まさにそのことですよ。

これが使われているのは
貴金属においてゴールド以外になく
プラチナやシルバーでもこの
カラットは使われてません。

ではなぜゴールドしか
採用されていないのかというと
まずはカラットの語源から
知る必要があります。

ではこのカラットの語源が
何から取られたものかというと
重量や純度の基準として使われた
イナゴマメ（Keration）。

かつて古代ギリシャにおいて
このイナゴマメの数で重量や純度を
計っていたという時代がありました。

この頃はゴールドだけでなく
ダイヤモンドもイナゴマメの数で
重量を計測していたこともあり、
カラット（Carat）という単位が
ダイヤモンドの重量で採用されました。

ただ、ダイヤモンドは重量、
ゴールドは純度と計測するものが
異なるため、同じカラットでも
スペルが”C”と”K”で異なります。

で、本題に入るのですが
なぜ貴金属の中でもゴールドだけ
カラットが採用されているのか？

まさにイナゴマメが使われた時代に
シルバーやプラチナがゴールドほど
重宝されてなかったため。

そもそもプラチナに関しては
歴史は長いけど実用性が高まったのは
18世紀のことで古代ギリシャ時代は
ほぼ存在してなかった経緯があります。

で、シルバーに関しては
貨幣に使われるほど重宝されましたが
やはり当時はゴールドの方に
価値としては軍配が上がったため。

特に純度に関しては間違いないよう
厳密に計測する必要があったため、
貴重な宝石ダイヤモンドと同じ
イナゴマメで計測されたのです。

同じカラットでもダイヤモンドと
ゴールドでその意味合いは異なります。

最初、ゴールドのカラットは
金の頭文字かと思っていましたが
実はこのような歴史があるのです。

本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.

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　ゴールド：8,908円/g（-19）
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