領収書だけでは金取引の証明にならない可能性

1021 Gold

さて、月末が近づき
支払日も迫ってきましたが、
弊社は地元の取引先が
多いのでいつも業者さんが
集金に来てくれます。

で、扱う商品が高いので
おのずと領収書も収入印紙が
必要となることも多いのです。

が、先日私が不在のときに
収入印紙が必要となる5万円の時に
印紙がいるかいらないかで
少し揉めたようです。

通常で5万円を超えると
収入印紙が必要ですが、
実はこの印紙が不要で済む
裏技があるんです。

みなさんご存知ですか？

その答えですが…収入印紙は
税抜5万円以上で必要となるので
5万円以上5万4千円未満でも
「税込」と書くことによって
収入印紙は貼らずに済みます。

範囲はかなり限定的ですが、
もしご存知でなければ
覚えておくとお得ですよ。

ちなみに
領収書が電子データなら
文書ではないということで
印紙が不要だったりするんです。

このことは以前にも
ブログでお伝えしましたので
ご覧くださいね。

もちろん文書でなくて、
電子形式ならOKなので
約款や契約書も電子であれば
収入印紙は不要で済みます。

約款や契約書はときに
何千円、何万円にもなるので
これも併せて覚えておくと
役に立てるでしょうね。

と、収入印紙を使うケースが多い
領収書についてお伝えしましたが、
金取引においてもこの領収書で
依頼されることがあります。

金取引の領収書は明細書でOK

ですが、現物の金取引で
領収書というのは発行されない
ケースが多くあります。

その背景として
収入印紙を削減したい
…ってのがあるかもしれません。

ただ、発行しない理由は
きちんとありまして、それは
取引時にお渡しする取引明細書は
領収書と同様の効果があるため。

取引明細書には
どの地金か、どのサイズか、
どういったレートか
最終的な購入価格はいくらか
…といった情報が記載されます。

しかし、領収書は受取金額しか
記載されず、商品明細は
書かれないことがほとんど。

なので、例えば金（ゴールド）を
贈与や相続するときに
証明可能な書類になるかというと
そうはならない可能性もあります。

先日もお客様からは確定申告等で
購入時の価格を証明する資料として
領収書だけでは資料不足と税務署に
判断されたことを聞きました。

そもそも領収書は
取引内容の明記が目的でなく
確実に支払いが行われた
…ことが分かる書類。

税金等の支払いにおいて、
取引内容の証拠として
領収書では不十分なのです。

お客様との取引において
領収書ってないの？
と聞かれることはありますが、
明細書があれば十分ですので
どうぞご安心くださいね。

本日はここまで。
ゴールド王子こと中岡英也でした。
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