2730 Gold
当店は従業員10数名の
中小企業ってことで知り合いも
同じ規模の方ばかり。
ニッチな仕事をされる
知り合いがほとんどなのですが
先日も珍しい方との出会い。
どんなニッチな仕事
かというと靴磨き職人。
東京では東京駅前などで
靴磨きをやっていますけど
広島ではあまり見ません。
靴屋さんで靴磨きを
展開しているお店もありますが
少なくとも私は一度もお世話に
なったことのない業種。
ただ、靴磨き職人なら
まだ見たことあったと思うのですが
今回お会いしたのは女性の
靴磨き職人でした。
その業界はほとんどが
男性である中、女性としては
かなり珍しい方とのこと。
中四国地方としては
女性初の靴磨き職人だそうで
6年の修行を経て独立。
スーツ屋さんなどと組み
価格設定も強気ながらも
日々忙しくされてる模様。
今では新規のお客様を
お断りすることもあるほど
多忙な日々だそうです。
靴磨きは心磨きってことで
足元が輝いていないと心は
絶対に輝かないという持論の元、
色々と話を聞きました。
普段、私は仕事柄、
革靴を履いて仕事してますが
きちんと磨いたことはなく
表面について埃や塵を取る程度。
色が褪せてきたと思ったら
友人にもらった革靴リペアセットで
メンテナンスをするぐらいでした。
ただ、本来であれば毎日
革靴を履くのであれば月に1度は
メンテナンスした方がいいとのこと。
履いたまま放っておくと、
表面の革が乾燥してしまったり、
ぶつけたり、擦れることによって
劣化が激しくなるとのこと。
革クリームを使って磨くことで
栄養を定期的に与え続けないと
長持ちするものも全然持たなくなる
ということでした。
なので定期的な靴磨きは
そういった物を大切にする心を
養うことにもリンクしており
足元を大事にする人は心も
輝く人が多いというお話。
オシャレは足元からと
言いますけども、今回はそれと
また違った角度からの話で
私の仕事にも通じるものがあり
為になりましたね。
ゴールドを使って見た目を良くする
ちなみに今回の職人さんは
靴磨きの中でも色に関して
とても強みを持った方。
色彩関連の資格を保有し、
靴磨きをする際の色合わせが
得意とのことで他に真似できる人は
そうはいないとのこと。
靴も磨いた後に色の付いた
クリームを塗りますがその技術が
特化されてる方でした。
色は見た目を表すもので
最初に視覚に入る情報です。
確かに靴磨きにおいては
必須なスキルだなぁと感じた次第。
ちなみにこういった色を当てる
というのは貴金属の世界でも
メッキという技術があるように
よく行われていることです。
先日友人から買取の相談を
お受けしました。
”親戚が亡くなったんだけど
金杯が大量に出てきたから
本物かどうか見て欲しい”
とのこと。
ということで12点ほどの金杯を
まとめてお持ちになったのですが
持った瞬間ちょっと怪しいなと。
金杯と伺っていたので
いざ持ってみると思った以上に
軽かったのです。
ということで刻印を確認すると
K24 GPということで表面に薄く
純金が張られたメッキ品でした。
お持ちになられた方は金杯が
全て純金製だと思われてたようで
メッキ品であるとお伝えしたら
かなり落胆の様子。
10数個あった金杯のうち
いくつかはデパートで購入したもので
純金製の期待が高かったようですが
残念な結果となってしまいました。
”刻印にK24ってのがあったし、
見た目もめちゃくちゃ綺麗で
錆びたりしてなかったので絶対
本物だと思っていました！”
ということでした。
成分を確認したところ
ほとんどが銅（Cu）だったので
本来なら金色ではありません。
表面の傷などを守るために
メッキが施されることもあれど
金杯のように色味をよく見せる！
…そんな風にも使われます。
今回の靴磨きの話を聞いて
貴金属と似ている点があるなぁ
と改めて感じた次第です。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
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May the Gold be with you.
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