3584 Gold
遺品整理で見つかったという
金地金(インゴット)の査定依頼で、
お客様がご来店されました。
相続で受け継いだものなんですが、
これって買い取ってもらえますか?
とお出しいただいた数個のインゴット。
ずっしりとした純金の重みを
感じる立派な財産ですが拝見すると
何とも悩ましい問題を抱えた品々でした。
まず驚いたのが、いくつかの
インゴットの表面にあるはずの
地金番号(シリアルナンバー)が、
ヤスリのようなもので削り取られ、
明らかに意図的に消されていたのです。
一昔前、ご自身の資産状況を
隠す目的などで、購入後に持ち主ご自身が
番号を削ってしまうケースが稀にありました。
しかし、地金番号は防犯や
品質保証のための極めて重要な番号。
これが不鮮明であったり
意図的に消されていたりすると、
正規のインゴットとして
認められにくくなってしまうもの。
当店でもインゴットとしての
買取不可となってしまうのです。
お店によっては溶かして
純度を調べ直すスクラップ扱いとなり、
査定額が大きく下がることはあれど
買取可能かもしれませんが…。

また、さらに、他に
お持ちいただいたインゴットも、
かつて某有名デパートが独自に
発行していたブランドのもの。
現在はすでに倒産・撤退して
稼働していないマイナーな
ブランドのものもありました。
これらも金としての素材価値は
当然あるのですが、精錬し直すための
手数料などが差し引かれてしまったり
買取できないものと扱われてしまいます。
金を残したご家族様としては
将来、家族が困らないように
価値のある純金を残してあげよう…と
いう深い愛情だったかもしれません。
しかし、結果的に残されたご家族が
換金に苦労してしまうという現実。
”金ならどこのものでも、どんな状態でも
すぐ売れると思っていました…”という
お客様のつぶやきが重く響いた接客でした
歴史ある地金商を選ぶべき理由
今回のエピソードから
強くお伝えしたいのは、これから
資産防衛のためにインゴットを購入するなら
歴史と実績の備わった日本国内の
地金商ブランドを選ぶべきということ。
金という物質そのものの価値は、
世界中どこでも共通です。
しかし、それを四角い塊にした
インゴットという製品になった瞬間、
そこに刻まれたブランドの刻印は
将来の売りやすさを決定づける
絶対的な命綱になります。
購入するときというのは、
どこのブランドでもいい…
少しでも手数料が安い方がいい…
と考えてしまいがちです。
しかし、金というのは
買って終わりじゃありません。
数十年後、老後の資金であったり、
ご家族が相続して現金化する際、
スムーズに売れることが
重要となってきます。
特に最近は、海外ブランドの
インゴットに対する規制が
非常に厳しくなっています。
密輸やマネーロンダリングの警戒から
海外ブランドは買い取らない…
と、ルールを厳格化している国内の
買取店が急増しています。
つまり、海外ブランドでは
いざという時に売却先を探すのが
困難な流動性のリスクを負ってしまう
その可能性が高まってしまうのです。

また、現在稼働していないメーカー、
マイナーブランドは手数料が多く引かれる
といった可能性もあります。
だからこそ田中貴金属工業のような
何十年、何百年と続く確かな歴史と
実績があり、厳しい基準をクリアした
世界の公式ブランドを手にすることが
防衛策となるのです。
インゴットを買うということは
金という素材を買うと同時に
将来の安心感とブランドの信用を
買うということです。
未来のご自身や、次世代の
大切なご家族のためにも、
入り口ではなく、確実な出口を
見据えたブランド選びが
重要なのです。
本日はここまで。
ゴールド皇子こと中岡英也でした。
(名前クリックでプロフィール表示)
May the Gold be with you.
【本日(6/28)の貴金属価格(9:30価格)】
ゴールド:23,650円/g(+0)
プラチナ:9,500円/g(+0)
※田中貴金属公表の税込小売価格
※2025.7.1より14:00にも価格が公表されます(平日のみ)
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